ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第7章ー2- トリクルダウン効果
【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」
【著者・作者】ステファニー・ケルトン
【発行元・サイト】早川書房
【参考URL】
本文
第七章 本当に解決すべき「赤字」
温暖化問題
⇒人類の歴史を考えれば、問題は温暖化より、むしろ寒冷化である
⇒温暖化は、農作物のできる場所が移動するだけだが、寒冷化は農作物の不作を意味する
⇒寒冷化は食料不足、飢饉となり、多大な犠牲を伴う事態となる
⇒歴史的にみても民族移動を促し、大きな転換を行ったのも寒冷化が原因である
⇒気候は長期的にみると常に揺れ動いているから、多少の温暖化は問題ないと判断している
民主主義の不足
民主主義が不足するのそもそもの原因はやはり資源の不足にある
経済は社会や政治とは切り離せないものだ。
収入や資産は、その人がどれだけの政治力や社会的影響を持っているかの指標になる
貧困は絶え間ない心理的ストレス、食料確保の不安、環境汚染の被害とそれに起因する疾病を引き起こす
あらゆる年代の人々に大きなダメージを与えるが、とりわけ子供への影響は深刻だ
精神的、身体的発達が阻害され、苦しみのループから逃れられなくなる
トリクルダウン効果など起こらない
★「トリクルダウン効果」
Search Labs | AI による概要
トリクルダウン効果は、富裕層や大企業の富が増加すると、それが経済全
体に波及し、低所得層にも恩恵が及ぶとする経済理論です。
具体的には、富裕層の所得増加による投資や消費が活発になり、それによ
って経済全体が活性化し、結果として低所得層の就業機会が増え、賃金も
上昇すると考えられています。
しかし、実際には富裕層の所得増加が低所得層の生活改善に必ずしも結び
つかず、格差が拡大するとの指摘もあります。
詳細:
理論の背景:
トリクルダウン効果は、経済学における「供給サイド経済学」の一環とし
て提唱されました。
この理論では、所得税の引き下げや法人税の軽減など、富裕層に有利な経
済政策を実施することで、彼らの経済活動を活性化させ、その結果として
経済全体が成長すると主張します。
効果の期待:
トリクルダウン効果が正当化される根拠は、富裕層の所得増加によって、
投資や消費が活発になり、それが経済全体に波及することで、低所得層に
も恩恵が及ぶという考え方です。
具体的には、富裕層がより多く投資することで、雇用が創出され、賃金も
上昇すると期待されます。
政策の例:
アメリカのレーガン政権は、所得税の引き下げや規制緩和など、富裕層に
有利な経済政策を実施し、トリクルダウン効果を期待しました。
また、安倍政権の「アベノミクス」も、トリクルダウン効果を狙って経済
政策を実施したと指摘されています。
批判的な見方:
トリクルダウン効果は、富裕層の所得増加によって経済成長が促進される
という理論的な根拠に基づきますが、実際にはその効果が限られていると
の批判的な見方もあります。
富裕層の所得増加が、必ずしも低所得層の生活改善に繋がらないことや、
経済の格差が拡大する可能性も指摘されています。
実際の状況:
トリクルダウン効果を期待した政策が実施されても、必ずしも低所得層の
生活が改善されるとは限りません。
富裕層の所得増加が、経済の成長に繋がらないことや、逆に経済の格差を
拡大する可能性も指摘されています。
まとめ:
トリクルダウン効果は、富裕層の所得増加が経済全体に波及し、低所得層
にも恩恵が及ぶとする理論ですが、実際にはその効果が限られているとい
う批判的な見方もあります。
富裕層の所得増加が必ずしも低所得層の生活改善に繋がらず、むしろ経済
の格差を拡大する可能性があることも指摘されています。
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