ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第6章ー2- 必要なのは実物資源
【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」
【著者・作者】ステファニー・ケルトン
【発行元・サイト】早川書房
【参考URL】
本文
第六章 公的給付を受ける権利
神話⑥ 社会保障や医療保険のような「給付制度」は財政的に持続不可能だ。
もはや国民にそんな余裕はない
現実 政府に給付を続ける意思さえあれば、給付制度を支える余裕は常に
ある。
重要なのは、国民が必要とする実物的な財やサービスを生み出す経
済の長期的能力だ。
MMTとしての議論
突き詰めて議論すべきは、社会として何を優先するのか、どのような価値観を実現したいのか
国民の暮らしを支える実物的な生産能力をどうやって維持するのか
将来にわたって国民が必要とする実物的な財やサービスを確保するのが難しくなる可能性がある
⇒過剰なマネーは過少なモノに殺到する
未来に目を向け、社会のにニーズを満たす最善の方法を考える時には、
「どうすれば必要な資金を賄えるか」
という発想をやめ、
「どうすれば必要な資源を確保できるか」
という発想に転換しなければならない
インフレを引き起こさず目標を達成するのに十分な生産能力を確保するため、必要な投資をしなければならない
⇒投資は、インフラ、機械、建物、労働力などに対する投資を意味する
私たちにとって最大の課題
これからの数十年、経済が着実に適切な財とサービスの組み合わせを産出し続けられるようにすることだ
そのためには資金、財源の問題ではなく、ビジョンがないことが問題だ
将来にわたって供給力を維持、向上させるために、どのような経済政策を打ち出し、どこの投資をするかのビジョンがない限り経済は現役世代および将来世代の未来はない
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