ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第5章ー2- ニクソンショック
【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」
【著者・作者】ステファニー・ケルトン
【発行元・サイト】早川書房
【参考URL】
本文
第五章 貿易の「勝者」
神話⑤ 貿易赤字は国家の収支を意味する
現実 貿易赤字は「モノ」の黒字を意味する
1970年代以降、金融システムの在り方は根本的に変化した
★「1970年代の世界の金融システムの変化」
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1970年代は、世界金融システムに大きな変革が訪れた時期でした。
特に、ニクソンショック(1971年)を機に、固定相場制から変動相場
制への移行が大きく進み、国際金融体制の基本が変化しました。
また、この時期には、各国で金融規制の緩和や金融自由化が進められ、金
融市場の国際化も進みました。
主な変化点:
1. 変動相場制への移行:
アメリカがドルと金の交換を停止し、それまでの固
定相場制(ブレトン・ウッズ体制)が崩壊。
主要通貨が変動相場制に移行し、ドル以外の通貨の役割も増大。
変動相場制は、国際収支の調整を緩和する一方、為替変動リスクが増加さ
せるという側面も持った。
2. 金融規制の緩和・自由化:
各国で、金融機関の業態規制や金利規制の緩和が進み、金融市場の競争が
激化。
銀行業、証券業、保険業など、従来の業態間の垣根が取り払われ、金融サ
ービスの多様化が進んだ。
金融自由化は、金融市場の効率化や国際化を促した。
3. 金融市場の国際化:
クロスボーダー取引の増加、外国為替取引市場の拡大。
海外金融機関の進出、金融サービスのグローバル化。
金融市場の国際化は、資本の流れを変化させ、国際経済の変動をさらに拡
大させた。
4. マネーストックの重要性:
70年代の高インフレを経験した結果、中央銀行の金融政策でマネースト
ック(貨幣供給量)を重視する動きが強まった。
マネーストックの増加がインフレを招くというマネタリストの考え方が広
まり、中央銀行がマネーストックの目標値を公表する金 融政策が主流に
なった。
5. 中央銀行の独立性向上:
中央銀行の独立性や透明性を高める動きが各国で進み、インフレターゲテ
ィング(物価目標制)を導入する国も増えた。
中央銀行の独立性は、金融政策の意思決定をより客観的に行い、インフレ
を抑制する上で重要視された。
これらの変化は、金融市場の構造を大きく変え、国際経済への影響も大き
かった。
特に、金融自由化は、その後の金融市場の発展や金融危機に大きな影響を
与えた
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