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ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第3章ー3-  ユーロ、日銀

【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」 


【著者・作者】ステファニー・ケルトン


【発行元・サイト】早川書房


【参考URL】



本文



第三章 国家の債務(という虚像)



神話③ 国民はみな何らかのかたちで国家の債務を負担しなければなりない

現実  国家の債務は国民に債務を課すものではない



MMTは債務を適正化する必要などないことを示す。

適正化すべきはわたくしたちのものの考え方だ。


共通通貨ユーロ

⇒発行は欧州中央銀行が行っている

⇒ユーロ利用国には通貨主権がないので、ユーロの発行はできず、利用するだけ

⇒ユーロを使用するということは、各国が地方公共団体になると同じこと

⇒ユーロ使用国の財政は、家計と同じ

⇒債務デフォルトの可能性がある

⇒通貨主権国のような経済成長は見込めない

⇒経済成長は、財政拡大によって行われる

⇒通貨主権があるかないかの差はかなり大きい


ウォーレン・バフォメット氏

「アメリカが独自通貨を発行し続けている限り、債務危機とは一切無縁である。

 ギリシャの債務危機は、ギリシャが貨幣を発行する力を失ったために起こった。

 通貨ドラクマを印刷できれば、他の問題が生じていたかもしれないが、債務問題に悩まされることはなかったはずだ。」

⇒他の問題とはインフレのこと


アルゼンチンのデフォルト

通貨主権のないドル建て国債のデフォルト


通貨主権を持つ国

・非自発的デフォルトリスクは存在しない

・他人のお金を使い果たすこともない


通貨発行者の支出は、自己調達で賄われる

政府は資金が必要だから国債を発行しているわけではない

国債を発行するのは、準備預金を保有する人々が、それを国債に変換できるようにするためだ

目的は政府が資金を調達することではなく、金利を維持するためだ


真の制約とは

インフレ率を上昇させずに経済が追加支出を吸収できる能力だ


国債の利子は国債所有者の需要(景気刺激策)である

需要の増加はインフレ率の上昇となる

国債所有者と国債を所有していない者との格差が発生する


日銀のマイナス金利政策

国債を日銀が購入し、当座預金に現金を振り込んだ

その資金を市場に回せ、回せない罰として日銀にお金を支払え

各金融機関は、国債以外の資産を購入

⇒株価の上昇、住宅ローンなど貸し出し金利の低下、円安(海外資産購入のため)


日本国債の残高を100%マネタライズしたらどうなるか、という思考実験

⇒何も変わらない

⇒利子収入が減る分、需要が落ちる

⇒民間部門の純資産額は何の変化もない

⇒投資家は利子のつく国債の代わりに、利子のつかない通貨を手に入れるだけ


財政黒字は、市場から資金を吸い上げることになる

⇒景気後退もしくは恐慌になる


日本が急速な経済発展をしたため、財政赤字は大きなものになった

⇒中国の経済発展は、人民元の印刷によるもの?『今後の研究課題』



趣味は読書、競馬、阪神タイガース。

他のサイトでは競馬や社会学、阪神タイガースに関するブログもやっています。

良ければそちらも覗いてください。

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