ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第2章ー4- マネタリズム
【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」
【著者・作者】ステファニー・ケルトン
【発行元・サイト】早川書房
【参考URL】
本文
第二章 第二章 インフレに注目せよ
神話② 財政赤字は過剰な支出の証拠である
現実 過剰な支出の証拠はインフレである
インフレに関して経済学の考え方
①マネタリズム派=通貨供給量の調整
②ケインズ派=需要・供給のバランスの調整
★「マネタリズム派のインフレの考え方」
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マネタリズム派は、貨幣供給量のコントロールが物価安定の鍵であると主
張します。
インフレは、貨幣供給量の過剰が原因であると考え、貨幣供給量を適切に
管理することでインフレを抑制できるとします。
マネタリズムは、経済学の一派で、特に貨幣供給量の役割を重視します。
彼らは、貨幣供給量の変化が物価水準に大きな影響を与え、経済活動を左
右すると考えます。
マネタリズム派のインフレに関する主な主張は以下の通りです:
貨幣供給量とインフレの関係:
マネタリズム派は、貨幣供給量の増加が直接的にインフレを引き起こすと
考えています。
貨幣供給量が増加すると、人々はより多くのお金を持つことになり、それ
が需要を増加させ、物価上昇につながると説明します。
インフレの原因:
マネタリズム派は、インフレの主な原因を貨幣供給量の増加と捉えます。
そのため、政府や中央銀行が貨幣供給量を適切に管理することで、インフ
レを抑制できると主張します。
金融政策の重要性:
マネタリズム派は、金融政策、特に金利や貨幣供給量の操作が、インフレ
抑制に不可欠だと考えています。
財政政策の効果:
マネタリズム派は、財政政策(政府支出や税金)は、インフレに対して効
果が限定的で、長期的に見ると効果がないと考えています。
また、財政赤字が拡大すると、インフレを悪化させる可能性があると懸念
しています。
例:
1970年代のスタグフレーション(不況とインフレの同時進行)の際に、
フリードマンなどのマネタリストの理論が注目され、金融引き締め政策が
採用されました。
現在でも、中央銀行はインフレ目標を設定し、マネタリーベースや金利を
調整することで、物価の安定を目指しています。
注意点:
マネタリズムの理論は、必ずしもすべての経済状況に当てはまるわけでは
ありません。
特に、経済のグローバル化や金融市場の複雑化により、貨幣供給量と物価
の関係は単純ではなくなっています。
MMT(現代金融理論)のように、貨幣発行による財政赤字が必ずしもイ
ンフレを引き起こすわけではないという考え方も存在します。
マネタリズム派の理論は、インフレ対策における金融政策の重要性を示す
一方で、経済の複雑さを考慮する必要があることを示唆しています。
⇒日本のマネタリズム政策の失敗の要因
⇒アベノミクスはマネタリズムの考え方によって実施された
⇒それほどインフレ率は上昇しなかった
⇒その要因は、日銀による国債の買い入れを実施したが、その資金が市場に回らずに日銀の当座預金にただ豚積みされたからである。
⇒5月30日現在の日銀当座預金の残高556.8兆円
⇒国債買い入れをした金額のほとんどがいまだに残っている。
そこに金利上げで各金融機関に支援しているという現状が今現在。
⇒金利は、当座預金の残高によって各金融機関に支払われている
⇒日銀による金利上昇は何の意味もない行動で、ただ日銀のエリートの面子(実績上げ)のためにだけ実施されている
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