表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/108

ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第2章ー2-  コストプッシュインフレ、デマンドプルインフレ

【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」 


【著者・作者】ステファニー・ケルトン


【発行元・サイト】早川書房


【参考URL】



本文



第二章 インフレに注目せよ



神話② 財政赤字は過剰な支出の証拠である

現実  過剰な支出の証拠はインフレである



需要、供給力、通貨発行量のバランスが崩れたとき、ひどいインフレ、デフレが発生する

重要なのは需要と供給のバランスをとること。

経済政策の一番重要な点は、需要と供給バランスをどうやってとるか。

令和の米騒動も、農業政策の失政にある。

需要と供給のバランスを見ずに供給を減らす政策を実施するから、バランスが崩れただけ。


インフレ率が高すぎるのではなく、低すぎるという問題が、アメリカ、日本、ヨーロッパを悩ませた。

適正なインフレ率2%を、日本はなかなか達成できなかった。

⇒日本の適切なインフレ率は2%から4%の間。それ以下だと失業率の上昇が著しくなる。

⇒失業率の上昇は問題が大きく、将来的にも問題の影響が夥しい。

⇒貧困の再生産、治安悪化、教育の低下、インフラの老朽化、少子化、移民の発生、ブラック企業問題、国力の低下、闇バイト、安全保障問題など

⇒将来世代の供給力の低下

⇒将来世代の貧国への道

⇒すべて財政の赤字が少なすぎたことにより発生した問題

『定年を過ぎた私たちはあと10数年で逝く。その時に日本はひどい国なったと言うだけ』


インフレは2種類ある

①コストプッシュ型(悪いインフレ)

②デマンド(需要)プル型(良いインフレ)



★「コストプッシュ型インフレ」

 Search Labs | AI による概要

 コストプッシュ型インフレとは、生産コスト(原材料費、賃金など)の上

 昇が原因で物価が上昇するインフレのことです。

 ディマンドプル型インフレ(需要が増加して物価が上昇するインフレ)と

 は対照的な概念です。

 詳細な説明:

 コストプッシュ型インフレのメカニズム:

 生産コストが上昇すると、企業は製品やサービスの価格を上げざるを得ま

 せん。

 この価格転嫁によって、最終的に消費者物価が上昇し、インフレが発生し

 ます.

 コストプッシュ型インフレの原因:

 原材料費の高騰:

 原油価格や金地金価格などの資源価格の上昇、または原材料の供給不足な

 どが挙げられます.

 賃金の上昇:

 人手不足や労務コストの上昇などが賃金上昇を招き、それがコストプッシ

 ュ型インフレの要因となります.

 その他の要因:

 輸送費の高騰、エネルギーコストの上昇、サプライチェーンの混乱なども

 コストプッシュ型インフレの原因となりえます.

 コストプッシュ型インフレとディマンドプル型インフレの違い:

 ディマンドプル型インフレは、需要の増加が原因で物価が上昇するのに対

 し、コストプッシュ型インフレは、供給側のコスト上昇が原因で物価が上

 昇します.

 コストプッシュ型インフレの対策:

 コストプッシュ型インフレは、需要を抑えるだけでは解決できないため、

 生産コストの抑制や賃金抑制などが求められます.

 また、輸入物価の上昇など、原因が自国に収まらない場合は、対策が難し

 い場合もあります.

 例:

 1970年代のオイルショックによる原油価格高騰は、コストプッシュ型

 インフレを引き起こし、スタグフレーション(経済成長の停滞とインフレ

 の同時進行)を招きました.

 現在、世界的に高騰している原材料費やエネルギーコストは、コストプッ

 シュ型インフレの原因となっています.

 まとめ:

 コストプッシュ型インフレは、供給側のコスト上昇が原因で発生するイン

 フレであり、原材料費の高騰、賃金上昇、サプライチェーンの混乱などが

 主な原因です。

 ディマンドプル型インフレとは異なり、需要を抑えるだけでは解決できな

 いため、生産コストの抑制や賃金抑制などが求められます


★「デマンドプル型インフレ」

 Search Labs | AI による概要

 デマンドプル型インフレとは、需要の増加によって物価が上昇するインフ

 レのことです。

 需要が供給に追いつかないため、物価が上昇し、企業は価格を引き上げ、

 売上と利益を増加させることができます。

 これは、景気拡大によって消費が活発になり、人々がより多くの商品やサ

 ービスを求める場合に発生します。

 詳細:

 定義:

 需要(Demand)が供給を上回ることで生じる物価上昇を指します。

 発生原因:

 景気回復、消費者の購買意欲の高まり、貨幣供給量の増加などが挙げられ

 ます。

 影響:

 企業は価格を引き上げ、売上と利益を増加させることができます。

 また、賃金も上昇し、消費と経済活動をさらに活発化させる可能性があり

 ます。

 日本銀行の目標:

 日本銀行は、デマンドプル型インフレを目標としており、景気回復と消費

 拡大を促進するために金融緩和政策を導入しています。

 「良いインフレ」:

 適度なデマンドプル型インフレは、経済成長を促すため、「良いインフレ」

 と呼ばれています。

 デマンドプル型インフレとコストプッシュ型インフレ:

 インフレには、デマンドプル型とコストプッシュ型があります。

 コストプッシュ型は、原材料価格や賃金の上昇など、供給側のコスト増加

 によって物価が上昇するものです。

趣味は読書、競馬、阪神タイガース。

他のサイトでは競馬や社会学、阪神タイガースに関するブログもやっています。

良ければそちらも覗いてください。

検索は「長坂総研」「競馬原論」でお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ