ステファニー・ケルトン著 「財政赤字の神話 MMT入門」 第1章ー1- 家計と比べない
【書名・タイトル名】「財政赤字の神話 MMT入門」
【著者・作者】ステファニー・ケルトン
【発行元・サイト】早川書房
【参考URL】
本文
第一章 家計と比べない
神話① 政府は家計と同じように収支を管理しなければならない
現実 家計と異なり、政府は自らが使う通貨の発行体である
アメリカの通貨である米ドルを発行するのはアメリカ政府であり、他の誰も発行できない(少なくとも合法的には)。
日本円の発行は、紙幣は日本銀行、硬貨は日本政府が発行している。
⇒この事実の本質を理解できていない人のなんと多いことか。
⇒自国通貨建ての国債(政府が発行する)は、自国通貨の発行(政府が行う)でいつでもどれだけでも償還できる。
⇒財源としての税金など全く必要はない。
⇒ならば、自国通貨建ての国債と自国通貨は同じもの?
⇒自国通貨建て国債=期限在り、利息在り、使用に制限がある(期限と制限があるから利息がある)。
自国通貨=期限なし、利息なし、使用に制限なし
⇒日本の場合、財源は日本政府が日本円を発行すれば、無限大にある。
ただし、制限はインフレになる。
⇒日本政府の国債発行残高2024年度末1105兆円は、自国通貨建て国債を発行した金額というだけの意味でしかない。
会計上に負債を計上するためだけの事務手続き。
⇒国債発行を止めても問題はない
⇒経済政策に財源など必要なく、国債も発行したくないならば、通貨を発行すれば良いだけ。
⇒本当に家計と比べるなら、各家庭の玄関に通貨発行機がある、と考えればよい。
(ただしインフレという熱によって発行制限がかかる)
★「日本国債の発行を辞めると何が問題か」(『 』はわたくしの意見)
AIの回答
日本国債の発行を停止すると、以下のような問題が生じる可能性がありま
す:
①政府の財政運営が困難になる
日本政府は国債を発行することで財政赤字を補い、社会保障や公共事業の
資金を調達しています。
『国債の代わりに通貨発行で良い』
国債発行を停止すれば、財源が不足し、政府の支出が大幅に制限される恐
れがあります。
『政府の通貨発行には制限はない』
②金融市場への影響
日本国債は金融機関や投資家にとって重要な資産です。
発行を停止すれば、国債を運用している銀行や保険会社の資産構成が変わ
り、金融市場に混乱を招く可能性があります。
『それは確かにある。ならば国債発行はそのためだけにあるのか』
③金利の上昇
国債の供給が減少すると、国債の価格が上昇し、結果として金利が上昇す
る可能性があります。
『利子は通貨発行すれば良いので全く問題はない、そもそも国債がなけれ
ば金利も発生しない』
金利上昇は企業の資金調達コストを増やし、経済活動を抑制する要因とな
り得ます。
④円の信用への影響
日本国債の発行停止によって、日本の財政に対する不安が広がれば、円の
信用が低下し、為替市場に悪影響を及ぼす可能性があります。
『国債発行の代わりに通貨発行すれば、財政に対する不安はなくなる』
⑤経済成長の鈍化
国債発行を停止すると、公共投資や景気刺激策が縮小し、経済成長の減速
につながる恐れがあります。
『国債と同額の通貨発行ならば、問題なし』
もちろん、国債依存を減らすための改革や財政健全化の議論は重要です。
ただ、急に国債発行を停止すると、経済や財政に大きな混乱を招く可能性
があるため、慎重な対応が求められます。
★「日本国債発行の代わりに通貨発行すると何か影響があるのか」(『 』はわたくしの意見)
AIの回答
日本国債の発行をやめて通貨発行(いわゆる「政府紙幣」)に切り替える
と、以下のような影響が考えられます:
①インフレの加速
通貨を大量に発行すると、市場に出回るお金の量が増え、物価が上昇する
可能性があります。
『日銀当座預金に積み上がり何も影響がなかった』
特に、供給が追いつかない場合、急激なインフレが発生し、経済の安定性
が損なわれる恐れがあります。
『需要と供給のバランスが崩れれば、インフレ・デフレが激しくなる』
②円の価値の低下
通貨発行によって円の供給量が増えると、円の価値が下がり、為替市場で
円安が進む可能性があります。
『円の価値も結局、需要とバランスの問題なので、円に対する需要が増え
れば価値は低下しない』
これは輸出企業にとっては有利ですが、輸入品の価格が上昇し、生活コス
トが増加する要因となります。
『その理論は、円安も円高も望ましくないという理論になる』
③国債市場の変化
国債発行を停止すると、国債を保有する金融機関や投資家の資産運用に影
響を与えます。
『上戸同じで問題なし』
特に、国債を担保にした金融取引が減少し、金融市場の流動性が低下する
可能性があります。
『金融市場の流動は通貨発行という流動性で問題がなくなる』
④財政運営の柔軟性低下
国債は市場で売買されるため、政府は金利を調整しながら資金調達が可能
ですが、通貨発行では市場の調整機能が働きにくくなります。
『市場の調整機能は必要なのか?』
その結果、財政運営の柔軟性が低下し、経済政策の選択肢が狭まる可能性
があります。
『通貨発行により経済政策の選択肢は大いに拡大する』
⑤信用の低下
政府が通貨発行によって財政を賄うと、国際的な信用が低下し、海外投資
家が日本市場から資金を引き揚げるリスクがあります。
『日本通貨が必要とされれば、国際信用は低下しない。そもそも国際信用
は必要なのか?需要と供給のバランスをとることこそが最も大事』
これは日本経済にとって大きな打撃となる可能性があります。
このように、通貨発行にはメリットもありますが、慎重な運用が求められ
ます。
財政政策と金融政策のバランスを考えながら、最適な方法を選択すること
が重要ですね。
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