神野正史著「移民で読み解く世界史」ー18- 現代 アメリカの移民問題
【書名・タイトル名】「移民で読み解く世界史」
【著者・作者】神野正史
【発行元・サイト】イースト・プレス
【参考URL】
本文
第5章 そして、現代ヘ・・・
現在、リアルタイムで移民問題に悶絶する国々
●自らの移民によって先住民を駆逐した合衆国は、自らが移民されたとき、これを排除し始めた
アメリカは、イギリスからの独立後、先住民の富と土地を奪いながら西漸し、やがて経済大国になってくると、今度は移民される側の立場になります。
19世紀前半まで
①もともと合衆国自身が移民によって作られた国である
②当時、国の発展期にあり、慢性的な労働力不足であった
③自分たちと同じピューリタンを中心とした北欧・西欧からの入植が多かった
移民の受け入れの実施
19世紀後半~ アイルランド・中国からの移民が増え始める
20世紀初頭前後 東欧・南欧・日本からの移民が急増
⇒異教徒が増え始める
⇒共同体の対立
⇒移民の町の発生
⇒治安の悪化
⇒人種差別意識の向上
⇒労働力の過剰による賃金の低下
⇒失業者の増加
⇒排斥運動の発生
⇒移民排斥法の成立
現在、メキシコからの移民の増加
⇒国内問題化
★「ピューリタン」
Search Labs | AI による概要
ピューリタンとは、16世紀後半にイギリスで登場した、カトリックの影
響を強く残したイングランド教会を改革しようとしたプロテスタントのグ
ループを指します。
彼らは「清教徒」とも呼ばれ、厳格で潔癖な生活を理想としていました。
詳細:
ルーツ:
ピューリタンは、カトリック教会からの分離を主張するカルヴァン主義の
影響を受け、より純粋な教会と生活を求めてイングランド教会改革を目指
しました。
思想:
彼らは、教会改革に加え、個人の倫理的な実践も重視し、信仰と実践を重
視する姿勢が特徴的でした。
革命:
ピューリタンは、イギリス議会で議席を占め、国王の専制政治に抵抗しま
した。
1640年代には、イギリスでピューリタン革命が起こり、共和制が実現
しました。
アメリカへの移住:
一方、信仰の自由を求めて、北米へ移住する人もいました。
彼らは「ピルグリム・ファーザーズ」とも呼ばれ、アメリカ植民地(現在
の米国)の成立に大きな影響を与えました。
影響:
ピューリタンの思想は、アメリカ社会に大きな影響を与え、その精神は現
代のアメリカ文化にも影響を与えていると言えます
★「移民排斥法」
Search Labs | AI による概要
「移民排斥法」とは、特定の民族や国籍の移民の入国を制限または禁止す
る法律を指します。
主にアメリカ合衆国で制定されたものが有名で、中国人排斥法や排日移民
法などが挙げられます。
中国人排斥法 (1882年):
米国で制定された最初の移民制限法で、中国からの労働者移民の入国を1
0年間禁止しました。
1860年代に急増した中国人移民に対する白人労働者の反発を背景に制
定されました。
排日移民法 (1924年):
1924年の移民法(ジョンソン・リード法)の一部で、アジアからの移
民を制限し、特に日本からの移民を禁止しました。
この法律は、東半球からの移民数に割当を定めており、日本からの移民を
事実上禁止しました。
他の事例:
カナダやオーストラリアなど、他の国にも排日移民法が存在しました。
これらの法律は、移民の入国を制限し、特定の民族や国籍の外国人への差
別や排斥を助長したという批判もあります。
まとめ:
「移民排斥法」は、特定の民族や国籍の移民を対象とした入国制限や禁止
を意味する法律です。
特にアメリカ合衆国で制定された中国人排斥法や排日移民法が有名です。
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