社會部部長「あの国の本当の思惑を見抜く地政学」 第2章 ロシア 引用、概略、私見
【書名・タイトル名】「あの国の本当の思惑を見抜く地政学」
【著者・作者】社會部部長
【発行元・サイト】サンマーク出版
【参考URL】
本文
第2章 ロシア
〇領土拡大は最優先課題
地政学はロシアに対抗するために生まれた
ロシアは西側にある広い平野でヨーロッパとつながっている
ここを通ってナポレオンとヒトラーは攻め込んできた
国土を守るためには、
緩衝地帯をどのように作るかが代々の指導者の課題
広すぎる国土と少ない人口、豊富な資源、閉ざされた北側の海
海の玄関口は、西と東にしかない
そしてそのどちらも海峡に阻まれている
海をふさがれる恐怖心がある
ナポレオンとヒトラーによる戦争は、強烈な恐怖心を埋め込んだ
ロシアは強いから広いのではなく、弱いから広くならざるを得なかった
ウクライナ戦争はヨーロッパとの緩衝地帯つくりの上で起こった
NATOが東進しなければ、ウクライナ戦争は起きなかった
ウクライナはロシアにとって非常に重要な緩衝国家
ウクライナを、ロシア、NATOのどちらにも寄せない中立的緩衝国家であり続けさせることが平和への道
ロシアには恐怖心が強く、なるべく敵を近くから離したいという原則があり、それが領土拡大という緩衝地帯の構築となる
〇ロシアとアメリカの対立
ロシアとアメリカが対立する理由は、冷戦終結の解釈の違いがある
①ロシアの心理的隣国ドイツの取り扱い(NATOに入れておくか脱退させるか)
②NATOの東方拡大(暗黙の了解があったかどうか)
国際政治は海洋勢力と大陸勢力の対立の産物
東欧はこの2つの勢力の境目にある
そして東欧は平坦である為、戦争が起こりやすい傾向にある
攻撃有利の環境では緩衝地帯は長持ちしない
〇ロシアが海に出るには
ロシアが接する海=ウラジオストック(日本海)、セバストポリ(黒海)、サンクトペテルブログ(バルト海)
西と被害に分散し、広大な距離がある
すべて内海に接していて海峡に阻まれている
この位置関係から、東の出口である北方領土はロシアにとって非常に重要な要衝
⇒北方領土の返還は、国際政治を大転換させるほどの大きな要因がない限り発生しない
ロシアが海峡を占領するには、両岸を占領する必要がある
⇒ロシアが戦力的に海に出るのはかなり難しい
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