神野正史著「移民で読み解く世界史」ー7- 中世の開始
【書名・タイトル名】「移民で読み解く世界史」
【著者・作者】神野正史
【発行元・サイト】イースト・プレス
【参考URL】
本文
第3章 古代から中世へ
古代の幕引きと中世の幕開けも移民とともに始まった
●欧州古代は東アジアからの禍で跪き、西アジアからの災いで倒れ、中世へと向かう
紀元前200年~紀元後200年は温暖期
覇権国家の成立
漢朝(東アジア)
クシャーナ朝(中央アジア)
パルティア王国(西アジア)
ローマ帝国
◎移民の法則8
「地球が寒冷化すると、飢えた遊牧民が民族移動を繰り返して各地を暴れまわり、温暖化すると,、農耕民がこれを抑えて覇を唱える」
フン族の侵攻こそが、王崇の「古代」を終わらせ、「中世」をもたらす
★「フン族」
AI による概要
フン族は、遊牧民族であり、歴史上、西ユーラシアを舞台に活躍しました。
特に、5世紀にヨーロッパを席巻したアッティラ王率いるフン族は有名で
す。
彼らは騎馬戦術を駆使し、ローマ帝国を揺るがすほどの影響力を持つ軍事
力を誇りました。
古代を終わらせ、中世を生んだのも、やはり「移民」だった
3世紀に入ると再び寒冷期に入り、6世紀に最盛期を迎える
★「寒冷期 3世紀」
Search Labs | AI による概要
3世紀頃から顕著になった寒冷期は、地球の気候変動の一つであり、特に
14世紀から19世紀にかけての小氷期と並んで、歴史に大きな影響を与
えた時期です。
この時期には、地球全体の平均気温がわずかに低下し、異常気象が頻発し
ました.
3世紀の寒冷化の具体的な特徴:
北半球の気温低下:北半球の平均気温が通常より約1℃低下したことが分か
っています.
異常気象の頻発:大雨、長雨、豪雪などの異常気象が頻発しました.
寒冷化の影響:食糧不足、経済混乱、社会不安など、多岐にわたる影響が出
ました.
3世紀の寒冷化は、地球の気候変動の歴史を理解する上で重要な時期であ
り、歴史的な事件や社会の変化に大きな影響を与えたことが分かります.
3世紀の寒冷期
⇒漢朝・クシャーナ朝・パルティア王国の滅亡
⇒ローマ帝国は「軍人皇帝時代」という混乱期
⇒遊牧民が席巻 五胡、白匈奴、北匈奴、フン族
⇒フン族が東からゲルマン民族圏に侵入
⇒ゲルマン民族は東に移動
⇒「ゲルマン民族の大移動」
★「ゲルマン民族の大移動」
https://www.y-history.net/appendix/wh0601-009.html
4~6世紀のゲルマン人がヨーロッパ全域に拡大した動き。
西ローマ帝国を滅亡させ、中世社会を成立させ、ゲルマン人系のフランク
王国が西ヨーロッパを制覇し、そこから現在のドイツ、フランス、イタリ
アが生まれた。
イギリスもゲルマン系の民族が国家の根幹を形成した。
但しゲルマン人はゲルマン以前のケルト系、ローマ時代以来のラテン系の
人々と混合しながらヨーロッパ文明を形成した。
ゲルマン民族の大移動
⇒西ローマ帝国の滅亡
⇒フランク王国の成立
6世紀の最盛期後、7世紀イスラームの発生
⇒食料を求めて地中海、欧州半島、イベリア半島への侵攻
⇒西ゴート王国の滅亡
⇒地中海周辺をイスラームが席巻
⇒「騎兵の養成」⇒「封建制」
⇒欧州は中世に入る←フン族の侵攻、イスラームの侵攻
どこかで貧困・混乱が発生すれば、そこに住む人々は良い土地を求めて移動する。
多くの人が移動すれば、移動先の土地で争いが起き、力の強いものが勝利し、歴史が動くこともある。
貧困・混乱の原因の一つが気候変動、寒冷化・乾燥化である。
◎移民の法則9
「「エントロピー増大測」は社会科学にも働き、社会の中に「偏在」が生まれれば、これを「均質」に向かわせる力が働く。その姿の一つが「民族移動」である」
★「西ゴート王国の滅亡」
Search Labs | AI による概要
西ゴート王国は711年、ウマイヤ朝のイスラーム軍の侵入によって滅亡
しました。
713年にはイベリア半島全体を支配した。
ポイント:
西ゴート王国は、キリスト教文化が隆盛していた王国でした。
イスラーム教の勢力拡大によって、キリスト教王国である西ゴート王国は
滅亡しました。
★「イスラーム」
Search Labs | AI による概要
イスラームは、アラビア語で「神に身をゆだねること」を意味し、唯一絶
対の神を信仰し、神の言葉であるクルアーン(コーラン)に
従う一神教です。
ムスリムは、イスラームを実践する人々を指します。
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