第二話 二対一の恐怖
学校。それはこの世の縮図であり、成虫達は楽しかったと言っているが、僕が成虫になったら絶対言わないと思う。まあ、僕は成虫になる過程つまり蛹で死ぬんだけどね。「おい、芋虫」「なに?」「おめぇ、告られたんだって?」「う、うん」「しかも相手は幼馴染みの友達でさらには振ったと」「うん」「やれやれ、つくづく可哀想だねぇおめぇは」「そんな事思ってもないくせに」「ひどいなぁ、おめぇを虐めてたやつ全員転校にまで追い込んだのは誰のおかげでしょーか?」「はぁ...。君でしょ」「イグザクトリー」「だったら、そんな事言わないでくれよ。オラこんなんだけど乙女で繊細なんだぞ」「そのガタイの良さと男前の顔を持つ君に言われてもねぇ」「気にしてんだから言わないで」「あはは」「こやつは?」「僕の友達の蟻丿助二人目の信頼できるやつ。」「変な喋り方だな」「あはは」鐘がなった。ゴーン、ゴーン「おーい、授業始めるぞー」「起立、礼、ちゃくせこ」授業中はなにも起きない。唯一平和な時間とも言える。沈黙の中、聞こえるのは先生の声と、シャーペンと消しゴムが動く音だけ。僕は勉強はそんなに好きではないけどね。
放課後...。
「じゃーな」「おう、また会おうぜ」「このあと部活かー」「なあなあ、そういえばさ」いじめっこが全員転校したため、僕は平和な学校生活を手に入れた。「おーい芋虫」「ん?」「じゃあな」「さよなら」あとは家に帰って、遺産で安い買い物をしてごはんを食べて風呂に入って寝る。充実した一日になる。しかし、そう甘くはなかった。買い物にスーパーへ出向いたとき、僕は見た。蟻丿助が二人の男に囲まれ、ボロボロの状態で倒れているところを。「蟻丿助!」「はぁはぁ、な、なんてパワーだ」「へへへ、たとへ喧嘩では負けようとも、デュエルでは勝てるんだよぉ!」「君たちは」「オラが転校に追いやったやつのうちの二人だ。」「そうだよ、復讐しにやってきたのさ」「俺とこいつの最強のタッグチームでな」「卑怯だぞ!」「うるせえ、勝ちゃぁいいんだよ」「うっひゃっひゃっひゃっひゃ」「ふへへへへへへへへ」「蟻丿助、まだ戦える?」「いや、もうダメだ」「わかった」「本当はタッグマッチにしたかったけど、僕は、君たちに挑む!卑怯な奴らなんかに負けない!。」「おい、待て。オラのこのデッキを使え、このデッキはオラの希望。打ち砕かれたが、オメーには使いこなせるはずだ」「うん、ありがとう」そういってデッキを確認し、自身のカードと蟻ノ助のデッキに混ぜる。とりあえず相手依存のカードはすべて抜いた。「へっひゃっひゃ 来いよ、負けたらまたいじめてやるよ」「いいねそれ」「ふざけるな、復讐も兼ねて君たちを絶対後悔させてやる!」
let’s ぺんぽこ!
「まずは俺からだ。俺は幽霊船をチャージゾーンにセット。俺はピラミー・コアを召喚(HP1/A0/D0)。幽霊船は墓地に送られたとき、手札に加わる。ターンエンド」「俺のターン、俺は手札から魔術カードピラミー・チェンジを発動。フィールドにピラミー・コアが存在するときピラミーヘッド、ピラミーアーム、ピラミーレグスと名のつくカードをそれぞれ一枚だけ、ピラミーコアに装備する。俺が装備させるタイプはディフェンスセット!(HP1/A0/D0)→(HP1/A0/D∞)このカードは墓地に行かない、ターンエンド。」「D∞だってー!?そんなの勝てるわけないじゃないか!僕のターン、僕は光の戦士No.0をチャージ、チャージゾーンに置かれた光の戦士No.0は自分よりAの低い光の戦士ペポをコストなしでデッキから召喚できる!光の戦士No.26を召喚。光の戦士No.26がコストなしで召喚されたことによりペポ効果発動!★8以下の光の戦士ペポをデッキからコストなし召喚ができる!光の戦士No.14を召喚!光の戦士No.14の効果発動!自分フィールドのペポの数×3000回復する。王竜芋虫HP20000→26000 ターンエンド。」「俺のターン、ドローッ 俺は幽霊船をチャージ、魔術カード ピラミー・チェンジ発動!ピラミーヘッド達をデッキに戻し、ピラミーヘッドをスピードタイプにピラミーアームをアタックタイプにピラミーレグスをディフェンスタイプのままにして、完成したぜ!ピラミー、ワンパンモード!(HP1/A/D∞)→(HP1/A40000/D10000)」「攻撃40000!? 勝てるわけないよ」「俺はピラミーで光の戦士No.14を攻撃!エンシェント・パンチ!」「僕は光の戦士No.0の効果発動!No.0がチャージゾーンに存在し、相手が光の戦士ペポを攻撃した場合貫通ダメージを0にし、破壊されても墓地には送られず、手札に戻る。光の戦士No.0はデッキに戻される。」「インチキ効果も大概にしやがれ!」「チッ、ターンエンド。」「俺のターン、俺は幽霊船をチャージ、ピラミーチェンジでディフェンスモードにしてターンエンド。」「僕のターン、ドローッ 僕は、僕は...どうすれば...。グスッ(泣)」「安心しろ、今ドローしたカード、それはドリール。攻撃対処のDを0にして攻撃するカード。こいつを召喚するんだ。」「僕は光の戦士No.14をチャージ、僕はドリールを召喚!」「何っ!ドリールだとぉ!?」「ドリールでピラミー・コアを攻撃。」(HP1/A/D∞)→(HP0/A/D∞)エネミー1HP10000→5001「くそったれ」「僕は光の戦士No.26でエネミー1に直接攻撃!」「ふざけんな」エネミー1HP5001→0「よし、あとは君だけだ!」「ふふふふふ、俺のHPをエネミー1に半分ささげる!」「なんだって~!?」エネミー1HP0→5000「ありがとよぉ」「くっ、ターンエンド」「俺のターン、ドローッ。うへへへへへへへへへ、俺はタンクーをチャージ、魔術カード希望を込めた瓶発動!」「俺らチンピラが使うカードとは思えないぜ」「ピラミーコアを召喚!」「え?」「さらに、ピラミーチェンジ発動!、ワンパンモード」「は?」「ピラミーで、ドリールを攻撃!」「僕は手札から、魔術カード、ビッグミーガワリンを発動!自身のHPを半分捧げることで、戦闘ダメージを0にする」王竜芋虫HP26000→13000「ちっ、ターンエンド」「俺のターン、ドローッ勝った!俺はCOCOAZAC人の記憶をチャージゾーンにセット、ピラミー・コアを召喚!更に、ピラミーチェンジ発動!ピラミーをワンパンモード!」「は?なんでそんなヤバいカードふたりとも持ってんだよおかしいだろ、僕このカードゲーム始めてちょうど一週間だよ、なんでリンチに合わないといけないの。ねぇ?」「ゆけ、ピラミーズ!光の戦士No.26とドリールを攻撃!」「光の戦士No.2の効果発動!手札からこのカードを捨てる!そしてデッキにある光の戦士ペポを三体選択し墓地に送ることで、ターンを戦闘を無効かする。」「ピラミーチェンジでディフェンスモードにしてターンエンド」「僕のターン、ドロー。僕はチャージ魂を発動!フィールドの光の戦士No.26を墓地に送り、これで僕の★は13になる!そして、究極王竜を召喚!さらに、光の戦士No.30を召喚! 光の戦士No.30の効果発動!フィールドのペポ一体にフィールドのペポ一体を装備させる! 僕は究極王竜にドリールを装備する。装備したペポはその能力を継承する」「なんだと!」「さらに、装備したペポは二回攻撃が可能!」「は?」「やれ、究極王竜!アルティメットフレアドリル(究極の炎ドリル)!」「げにゃあああああああ」エネミー1・2HP5000→0「二度と僕達に関わるな、仲間にもつたえろ」「ひっひいいいいいいいいい」「お、お助けくださいお助けください」「ありがとう、芋虫。オメーのおかげで助かった。腕っぷしはよえーけどぺんぽこカードバトルはつえーんだな」「あはは」
こうして僕らは数の暴力に反逆し、勝ったのだ。
めでたしめでたし。「ところで、そのオメェのそばにいるドラゴンはなんだ?」「え?」