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第八話 独り

「これが僕の本当の姿だ」その姿は人間だ。しかし、どことなく僕ら虫にも近い。「僕は人間と虫の中間進化、実に中途半端な姿だろう。」「カーッ気持ちわりっ やだ、きめえ」蟻丿助よ、ド直球な感想を虫前で言うな。女の子に嫌われるぞ。「ああ、わかってるさ。」僕の心が読めるのか!?「虫とも人とも言えないその姿、異質でたまらないだろう。人間から見ても、虫から見ても、不快でたまらないだろう」ああそっち?

僕は何故か安心した。「さあお話は終わりだ。トッド・モーテの効果発動、来いっ騎士・弓兵・剣闘士(HP5000/A30000/D5000)・勇者(HP15000/20000/5000)。」「暗黒魔界ファミリー結集ってわけか」「家族ではない。ドラ●エみたいに王族生まれで勇者の力を持っているわけではない。」ナンバリングは11かな?「さあ、これで終わりにしよう。一斉攻撃!!」「オラは魔術カード、血肉の壁を発動、オラのHPを100にする。」

(蟻丿助HP6000→100)「その代わりターンを強制終了する。」「命拾いしたな。ターンエンド」「オラの

ターン、ドローっ」(ヴァレットHP4500→3500)(蟻丿助HP100→1100)どうする蟻丿助、この状況をどう覆す。

「オラは、どうすればっ。」ドサッ「この状況どう覆せばいいんだ。いやだ。」「いやだ? なにを言っている」「いやだ。オラは...」君は?「負けたくないぃぃぃ!!!思い出した。あの日、だいたい一ヶ月前のことだ。あの日、負けた日から。オラは勉強も運動も喧嘩も、何もかも負けたくない。大の負けず嫌いだった。」「だから?そのことを思い出したところで勝てはしない。」「ドロー魂を発動、A要員を2体リリース。A要員のコストは1つまり2回ドローっ。」「ふんッ、それがなんになるんだ」「オラはアクアピッチャンをチャージ。そして光の戦士No.30(HP5000/A3000/D3000)を召喚する。」「あれは、僕の名前がやられたカード。しかし、他にぺぽがいない。装備する効果は使えない!」「オラはNo.30をリリース。」「???」「クラッシュデストロイヤー(HP???/A???/D???)を召喚する。」「キョオオオオオオオン」「なんだこいつ!?」「オラはデッキからリリースしたペポよりコストが5つ高いペポを3体墓地に送る。オラがリリースしたNo.30は3よってコスト8のペポを三体墓地に送る。」「墓地送りがメインのカードか?」「このカードのAとDは墓地に送ったカードのAとDの合計になる。」「なんだと!?」「オラが送るのはNo.100(HP11000/A11000/D11000)、No.13(HP11000/A11000/D11000),No.36(HP11000/A11000/D11000)そしてHPはプレイヤーのHPの半分となる。」クラッシュデストロイヤー(HP???/A???/D???)→(HP500/A33000/D33000)。クラッシュデストロイヤーで攻撃!!」「ふっ、僕のどのカードを攻撃しようが君は勝てない。魔術カード、ビッグミーガワリン。(ヴァレットHP3500→1750)」(次のドローで異次元の扉がくる。もちろんズルだ。クラッシュデストロイヤーをデッキに戻しダイレクトアタックで、フフフッ)「クラッシュデストロイヤーは相手フィールドのスターモ全てに攻撃ができる。」「なんだと」「破滅光線(ルイン・レイン)!!懺悔しな絶望の淵で。」「ぐわああああああああああああああ」(ヴァレットHP1750→0)「クソッ、この僕がっ負けるなんてっ」「...。」「そうか死ぬのか...。」「...。」「お前がなっ」「なにっ」電流が流れた、ヴァレットではなく、蟻丿助へ向かって。「がああああああああああ」「ふははははは、自分にとって都合の悪いように作るわけ無いだろはははは」

「クソ野郎がーー!!」バリバリバリバリ!!という音ともに蟻丿助に向かって電流が走る「うわあああああ」

「どうだ、なにが{懺悔}だなにが{絶望の淵}だ、今お前が立ち会っている状況こそが{絶望の淵}じゃないか。ふははははは。結局は虫ケラ、所詮虫ケラ。人間様には勝てないんだよ、ふっはっはっはっは」「クッ」次の瞬間!!「てりゃああああああ」「なにいいいいいッ」突進した、彼に向かって。「やめろ、くるなッ。来るなああああああああああああああ」「うおりゃああっ」ガシッ、彼に抱きついた。「い、いやだ。助けてよ。父さん。かあさあああああああん。独りはいや。死ぬのはいやああああああああ。」「安心しろ、お前は独りじゃない。地獄で会おう。」


ヴァレットが生まれたての頃...。

「ちょっと、なにしてんの」「なにって海をきれいにしてるんだよ」「あんたバカァ?こんな大量の水、どうすんのよ、不可能よ。」「たしかに小さな浄水器だけなら自分たちの分だけで生きていけるけど。」「なによ、他にも生き物がいるってこと?」「そこにいるじゃない」「自分の子供にむかってなんて言いぐさッ」

「おぎゃあ、おぎゃあ」「ああ、ああごめんね~、パパったらひどいよねぇ」「なんだとっ」「なによっ」


現代

「今思うと、あれが二人の愛の形なんだ」ヴァレットは死んだ。「蟻丿助!!」「イモムシ!!」僕は駆け寄った。しかし、ドサッ「はぁ...。はぁ...。おらはもう、駄目だ」「なんでそんな事言うんだよ」「ははは、自分のことは自分が一番わかってるんだ。」「蟻丿助...。」「かあ、ちゃん?」「蟻丿助えええええええ」蟻丿助も死んだ。これでまた僕は一人ぼっち。「どうしてだよおおおおおおお」「私がいる。」「違う、違う。もう誰もいないんだ。実態があって、触れて、悩みがあって、生きてるやつが、もう...。」僕は泣いた。疲れるまで泣いた。叫んだ。嘆いた。何も変わらない現実を目の前に。「たかがゲームになんでこんな、命を...。」「立ち上がれ、芋虫」「え?」「友の死を乗り越えろ。友達は死んでも友達だ。私も友達がいた。目の前でいっぱい死んだ。このゲームに負けて。」「君はいいよね、ちょっと独りになればすぐに仲間が出来るもんね。」「...。」「だんまり決め込むんだね。ならもういいよ。蟻丿助、カードもらうよ」

クラッシュデストロイヤーを僕は彼から徴収した。そして、究極王竜をデッキから外した。「君の力なしに、ボスに勝ってみせるよ。」「...。」僕は上の方へ行った。ボスのありかなんてわかんない。でも、馬鹿とけむりはなんとやら。火のないところに煙は立たないとも言うけど。階段を登った。そして、恐らくボスの部屋であろうところがあった。「フンッ」\カッ/ 障子を開けた。そしてそこには、布で体をおおい隠し、

すべて義足の虫が現れた。「フッフッフッよく来たなぁ、王竜芋虫。いやイモムシくん!!さすがだ。」

なぜだ?僕はこいつを、いやこの男を知っている。「ライオンばな...。」

to be continued

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