前へ目次 次へ 74/329 74 とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。 「やっぱり深夜の密会に憧れるわ。ただどう考えても、深夜に屋敷の外に出るのは難しいのよね」 「お互い未成年ですからね。密会と言えるかは分かりませんが、今夜首を伸ばして部屋まで逢いに行きましょうか?」 「悪くない提案ね! 楽しみに待ってるわ!」 「赤いバラも咥えますか?」 「それはやめて。笑っちゃうから。私が求めてるのは、笑ってはいけない密会ではないのよ」