前へ目次 次へ 57/329 57 とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「何か弁明はありますか?」 「悪かったとはほんの少しも思っていないわ」 「貴方がそのつもりなら、今後貴方に会うときは馬の被り物をすることにします」 「痛くもかゆくもないわね。それが嫌がらせになるのは、私から貴方に対してだけじゃないかしら?」 「……百歩譲って今回は、貴方の顔に免じて許してあげます」 「貴方がそう言うと本当に私の顔なのよね。はぁ、私も意地になってたわ。ごめんなさい」