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 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。


「まさか一緒に年越しを過ごしてくれるとは、思ってもみませんでした」


「…………………………………………え? あ、そうね」


「俺の話が上の空になるほどに、何に気を取られているのですか?」


「もちろんあれよ! あれが楽しみで仕方ないのよ!」


「何だか異様にテンションが高くありませんか?」


「だって天ぷら蕎麦よ! 貴方の家に伝わっている異世界由来のものは、どれも素晴らしいわ。天ぷら蕎麦も美味しいに決まってるわよね!」


「まさかの食い気全開でした」

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