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とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「さっきから首をびよんびよんさせて、貴方は一体何がしたいのかしら?」
「明日の貴方との外出が楽しみすぎてどうしても伸びてしまう首と、物理的に伸ばしてはいけないと元に戻そうとする理性が、せめぎ合っています」
「無音でびよんびよんされるのは、落ち着かないわ」
「気にしないでください」
「気になるわよ」
「びよーん、ビよーん、びヨーん、ビヨーン、びよ~ン」
「言うに事欠いて、効果音を自分で言わなくていいわ。あと無駄にバリエーションを付けるのは止めて。笑っちゃうから」