前へ目次 次へ 38/330 38 とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「髪を切りましたか?」 「ええ、少し切ったわ」 「どうしてそんな信じられないものを、見たような顔をしているのですか?」 「貴方が気付いてくれたのが信じられないからよ。まさか誰かから事前に聞いてたのかしら?」 「誰にも聞いていません。ほとんど毎日のように逢っていれば、これぐらいすぐに分かります。まったく貴方は俺のことを何だと思っているのですか」 「私の顔しか見てない面食い」