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とある王国にあるスーファント侯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「この季節は食べ物がおいしいわよね。ついつい食べ過ぎちゃうわ」
「言ったそばから、三個目のケーキです」
「最近体重が増えていないかとても心配なのよね。余分なお肉もついちゃってるような気も」
「顔に余分な肉はつけないでください。それだけは絶対に駄目です!」
「太ったら当然顔にもお肉はつくわよ」
「分かりました。もしも貴方が太ってしまったら、俺と一緒にダイエットしましょう。ロックローヴィの屋敷に滞在していただき、貴方の運動食生活の全てを俺が監視し続けます。貴方は痩せる、俺は貴方の顔をもっと見ていられる、一石二鳥です」
「そんなダイエットは絶対にしたくないから、意地でも太れないわね」
 




