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とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「今年もハロウィンが近づいてきたわね。ところで、あそこにあるカボチャについてなのだけれど」
「あれは食べられません」
「まだ何も言っていないのに、どうしてそうなるのよ。私が聞きたかったのは、あのカボチャは美味しいかどうかよ」
「やはりあわよくば食べようとしているではありませんか。あのカボチャはネコの恨みがこもっている、いわくつきのカボチャです。あのカボチャが生えている場所を掘ったらネコの……。待ってください! どこに行くのですか!? まだ話の途中です!! ラッキスうううう!!!」




