327/329
327
とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「ねえグーフィル、すきすきー……………………これで気は済んだかしら?」
「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。俺のような卑しい首が伸びる面食いに、貴方のご慈悲をいただき感無量です。ありがとうございます」
「崇め奉ってるわね。罰ゲームなのだから、もっと別のことを要求されると思ってたわ。こんな本心でも無いことを棒読みで言われて、嬉しいものなの?」
「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」
「しばらく意思疎通は無理そうね……」
「ありがとうございます。ありがとうございます」




