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とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「今まで深く考えたことは無かったけれど、貴方の弟妹さんも面食いなのよね」
「面食いでなければロックローヴィに非ずと言われるぐらい、ロックローヴィ家は先祖代々皆筋金入りの面食いです。なので、弟も妹も貴方のことが大好きです」
「理由が何であれ、あの二人に好かれるのは悪い気はしないわ」
「それなら俺に好かれているのも、悪い気はしていないと考えても良いですか?」
「………………」
「どうして無言で目を逸らすのですか!?」




