前へ目次 次へ 321/330 321 とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「これを着けていてもらえませんか?」 「ずいぶん急なプレゼントね。別に構わないけれど、一体どうしたのよ?」 「貴方の顔はとても良いです」 「それはもう聞き飽きたわ」 「貴方が俺の婚約者だともっとアピールして、貴方に悪い虫がつかないようにしないといけません」 「悪い虫…………セミ!」 「違います。セミ避けではありません」 「ちっ、渾身のボケにマジレスしないでほしいわ」