319/329
319
とある王国にあるスーファント侯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「俺に気を許してくれているのは分かりましたが、俺の首を枕にして寝ないでください」
「寝心地が良くてつい爆睡しちゃったわ」
「貴方が寝ている間、俺はとても歯がゆい思いをしました」
「それはそうでしょうね。一人で起きてるのは、暇で仕方なかったわよね?」
「俺にとっては暇よりも辛い時間でした。もし俺が動けば、寝ている貴方が起きてしまいます。でも動かないままでは、俺は貴方の寝顔を見られません。顔が良い貴方の寝顔を、俺はじっくりがっつり愛でたかったです! この滾りの責任を取ってください!」
「この面食いめ」




