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とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「最近貴方に相応しい言葉を知りました」
「またろくでもなさそうね」
「貴方こそが顔面国宝です」
「過大な表現過ぎるから、即行で止めてもらっていいかしら?」
「いいえ、過大な表現ではありません。以前一緒に出掛けた時に、貴方を拝んでいる若い女性が複数いました。貴方の顔の良さが国宝級であることは、疑う余地がありません」
「あれは違うわ。あれは貴方が拝まれてたのよ。恋愛成就のパワースポットとして」
「俺の思いは成就していないのに、なぜそんなことに?」




