前へ目次 次へ 310/331 310 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「その手に持っている怪しげな小瓶は何ですか?」 「兄が手に入れた惚れ薬よ。次に婚約者の令嬢に会う時に盛ると言ってたから、その前に安全確認をしようと思って持ってきたわ」 「どうやって安全確認をする気ですか? まさか!」 「もう貴方の紅茶に入れたわ。こうして貴方は尊い犠牲になったのよ」 「今の所何ともありませんし、勝手に犠牲にしないでください!」