前へ目次 次へ 303/329 303 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「飛ぶ首よりも伸びる首が優れている点を、ようやく見つけました。決して首や身体を紛失することがありません!」 「首も身体も、普通に考えて失くすようなものではないわよね」 「俺の弟がすでに何度か首でやらかしていますが、何か?」 「そう言われると何も言えないわ。あ!? 今貴方の弟さんの首らしきものが、強風に流されて行ったわよ!?」 「あぁあ!? 油断も隙もありません!」