295/329
２９５
とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「今日は特別に、俺が貴方を好きな理由について話します。やはり一番の理由は、貴方の顔が良いからです」
「でしょうね」
「もう一つそれと同じぐらい、大きな理由があります。何だかんだ言いつつも、怖がる人もいる俺の伸びる首を、貴方が受け入れてくれているからです」
「そう…………」
「………………」
「で、オチはまだなの？」
「オチですか？」
「今の話の流れは、完全にオチがある話の流れよ。早くオチに辿り着いて」
「そう言われましても、オチは特にありません」
「オチが無いなら、今すぐオチを考えて！」
「びっくりするほど理不尽です！」
