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 とある王国にあるスーファント侯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。


「毎年恒例今年一年を振り返る時間よ」


「今年の春は郊外の花畑に行き、互いに作った花冠を贈りあいました。夏の海では貴方の水着姿が眩しすぎて、俺は貴方を直視できませんでした。秋には『月がきれいですね』と言った俺に、貴方は『死んでもいいわ』と返してくれました。冬の雪合戦では夢中になり過ぎて、雪山で遭難しかけるハプニングもありましたが、俺と貴方の距離はより縮まりましたね」


「………………」


「貴方はどれが一番記憶に残っていますか?」


「そうね。とりあえず一つだけ言えるのは、全く存在しない思い出ばかりを捏造して、さもあったことのように話すのは止めてほしいわね」

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