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とある王国にあるスーファント侯爵邸で、ハロウィン中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「今年も俺と貴方は敵同士ですか」
「公平なくじ引きでチーム分けしたんだから、文句は言わせないわよ。それにしても、貴方の妹さんは豪運ですごいわね。希望通りに私と同じチームになってるわ」
「普段の行いの差でしょう」
「自分で言っていて虚しくならないのかしら?」
「…………考えようによっては、ぐふふふふ、敵同士の方が、運命に引き裂かれた二人のようではありませんか? ぐふふ、むしろ滾るので大丈夫です」
「やましいわ~」




