262/331
262
とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「異世界では『う』がつく食べ物を今日食べるそうです」
「へ~、そうなの」
「貴方は『う』がつく食べ物が何か分かりますか?」
「う~ん」
「一つ目のヒント、魚です」
「え~っと」
「二つ目のヒント、粘液でぬめぬめしています」
「そうね~」
「三つ目のヒント、蒲焼にしてご飯の上に乗せるのが定番です!」
「あ! 分かったわ! うずらのタマゴね!」
「やたらピンポイントな上に、なぜ俺が出したヒントを全無視したのですか?」




