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とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「どうして今日着てくる服に口出ししてきたのかと思ったら、こういうことだったのね」
「何を着ようと貴方の顔が良いことに変わりはありませんが、今日ばかりは言わずにはいられませんでした」
「貴方に何も言われなければ、今日は白のワンピースを着てくるところだったわ。カレーうどんに白い服は自殺行為よ」
「白ワンピース……」
「え!? どうして急に泣き出したのよ!?」
「白ワンピースの貴方を見たかったです……。顔が良い貴方なら、絶対に確実に似合うに決まっています……うぅぅぐず」
「泣くほど?? 私が何を着てもとかさっき言ったばかりなのに?」




