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とある王国にあるスーファント侯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「本日お持ちしたのは、こちらのつまらない物です」
「謙遜とかそういうのではなくて、本当につまらない物ね」
「こちらのつまらない物は、ここを引っ張ると……」
「あら」
「このようにつまらない動きをします」
「このつまらない物に存在意義はあるのかしら?」
「俺達につまらないという概念を再認識させてくれます」
「ほぼ意味ないじゃないの。どうして今日はこんな物を持って来たのよ?」
「そこにつまらない物があったからです」
「答えになってないわ」




