前へ目次 次へ 231/330 231 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「へんじがないただのしかばねのようだ」 「屍じゃないわ。首をどこかにやった、貴方の弟さんの身体よ。首がどこかに行ってるんだから、返事は無くて当たり前よ。あと、ここぞとばかりに嬉々として言うんじゃないわ」 「すみません。あまりのタイミングの良さに、テンションが上がってしまいました!!」 「首が荒ぶりすぎて鬱陶しいから、早急に落ち着いてもらえるかしら? まったくこれだから伸びる首は」