前へ目次 次へ 214/330 214 とある王国にあるスーファント侯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。 「伸びる首と飛ぶ首は、どうやって決まるのかしら?」 「それは俺達にもよく分かりません」 「婚約者である私達は、ゆくゆくは結婚することになるじゃない? 結婚した後の話になるけれど、狙えるなら飛ぶ方を狙いたいのよね」 「やはり貴方は飛ぶ首贔屓なのですね!?」 「いえ、私は普通の首贔屓よ」 「首の多様性喪失を、俺は決して見過ごしません!」 「また妙なパワーワードが出てきたわね」