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 とある王国にあるスーファント侯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。


「ふと考えたのよ。今年鳴いてたあいつらは、何年も前に鳴いてた奴の子孫なのよね。私はどちらの鳴き声も聞いてる可能性もあるのよね」


「セミの話ですか? それはまあ可能性はあります」


「そう考えると……」


「ついに和解の時ですか?」


「ますます許せないわね。なに人の屋敷の庭で、勝手に盛って繁殖してるのよ」


「一旦黙ってください。令嬢としてあるまじき発言です。あかんやつです」


「いいえ、黙らないわ。私は気付いてしまったのだから」


「一応聞きますが、何に気付いたのですか?」


「もうすでに来年の奴らが、地面の下でスタンバってることによ。セミ予備軍が地面の下にいるのよ!」


「予備軍もなにも、地面の上だろうが下だろうが、セミがセミであることに変わりはないです」


「なんて正論……!」

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