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とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「夜中に私の部屋を襲撃するのは、止めて欲しいわ」
「すみません」
「窓の外で貴方の顔が彷徨ってるのは、何度見ても怖すぎるのよ」
「すみません。寝ている間はどうしても伸びやすいんです」
「なにか対策出来ないのかしら?」
「すみません。一応対策を講じてはいるのですが、いつも無力です」
「せめて顔面血だらけなのは、どうにかできないの? 怖さマシマシになってるのよ」
「対策として窓を閉めた結果です」
「まさか」
「俺の首は窓を突き破って、貴方の元に行っています」
「窓に鉄格子でどうかしら」