前へ目次 次へ 179/329 179 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。 「あら貴方の妹さん、またネックレスを落としたのね」 「首が外れている時は引っかかる場所がありませんので」 「どうせ落とすのなら、最初から着けなくていいんじゃないかしら?」 「妹曰く『これは証明で候う。某の首を縛りつけられるものなんぞ、この世にあらず!』だそうです」 「ネックレスはそういう目的で着ける物じゃないのよ。あと今更だけど、あの子って言葉遣いが独特よね」