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とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「こちら貴方が持ってきた小豆で作った大福です」
「ありがとう。今日も美味しそうな出来栄えね」
「そういえば、持ってきた小豆はどこで手に入れたのですか?」
「あの小豆? 川で赤っぽい豆をシャカシャカ洗ってる生き物に会った話を、前に貴方にしたわよね?」
「不審者の話ですね」
「あれにまた会ったのよ。今回は挨拶しただけじゃなく、小豆の素晴らしさで意気投合したのよね。そうしたら気前よく小豆を分けてもらえたわ」
「つよい」
 




