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とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。
「私と貴方が何て呼ばれてるか知ってるかしら?」
「その言い方だと、ろくな呼ばれ方ではなさそうです」
「ついにつながってしまった、やっべえ侯爵家とやっべえ伯爵家よ。貴方の家は特異体質だから、やっべえと言われても仕方ないと思うわ。でも私の家までやっべえと言われるのは心外よ」
「いいえ、スーファント侯爵家もやっべえと言われて当然です」
「そんなことないわ。絶対にそんなことないわ!」
「やっべえぐらいに顔が良いです!」
「安定のぶれなさよね」
 




