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とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。
「最近肌荒れが酷くありませんか?」
「言っておくけど、貴方の所為よ」
「俺が何をしたと言うのですか!?」
「貴方の所為で最近熟睡できてないのよ。一時期治まったと思ったら、また夜中に伸びた首で私の部屋を襲撃して」
「すみません。最近の俺の首は、窓の鉄格子をすり抜ける術を覚えてしまったようです」
「本当に自分の部屋の窓に鉄格子をつけてたの!? というか首が鉄格子をすり抜ける術を覚えたって、どういうことよ!?」
ちなみに鉄格子の話は2話です。
 




