前へ目次 次へ 120/330 120 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のグーフィルとラキスが話し込んでいる。 「これが約束のスイカです」 「ついにあのスイカ割りができるのね!」 「我が家に伝わっている話によれば、先祖の人外はスイカ割りがとても得意だったそうです」 「あらそうなの。さすがは人外ね」 「目隠しした彼女は木刀による抜刀術で、毎度見事にスイカを横に真二つにしていたそうです」 「目隠ししていなくても凄技じゃないかしら……?」 「人外ですから」