前へ目次 次へ 117/329 117 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。 「あらカミナリかしら?」 「ゴロゴロ聞こえるので、おそらくそうです」 「カミナリね……。私カミナリになると、すごく……すごく……すごく……」 「俺がそばにいます。不安になる必要はありま」 「テンション上がるのよね! また光ったわ! 音がすぐに聞こえるし大きいし、これは近いわよ!」 「カミナリに負けない眩しい笑顔を、ありがとうございます」