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 とある王国にあるロックローヴィ伯爵邸で、お茶会中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。


「この短冊に願い事を書けばいいのね。……………………書き終わったわ」


「俺も書き終わりました」


「貴方はどんな願い事を書いたのかしら? ちなみに私は『美味しい物がたくさん食べられますように』よ」


「俺は貴方に絶対引かれるので言えません」


「ふーん、隙ありよ」


「短冊を奪わないでください!」


「…………これは……引くわ。こんな声に出すのも憚られるような内容を、人目につくところに飾ろうとした貴方に、ますますドン引きよ」


「そんな目で見ないでください! でも俺にドン引きしているその表情も最高です!」

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