前へ目次 次へ 101/329 101 とある王国の国立学園の学生食堂にて、昼休み中のラキスとグーフィルが話し込んでいる。 「やってみたけど貴方との相合傘はだめね」 「首が伸びている俺に傘を合わせると、貴方と俺の身体がびしょびしょに濡れましたし、貴方に傘を合わせると、伸びた俺の首が傘のはるか上になってしまいました」 「かといって傘の中に首を収めようとすると、狭いしこんがらがって大惨事だったわよね。……根本的に貴方が首を伸ばさなければ、良かったんじゃないかしら?」 「言われてみれば確かにそうです!」