85.ステータス、チェック。
大森林と、霊域に無事に俺の家ができたので、サーヤが『管理物件』に登録してくれた。
これでいつでも『瞬間帰宅』できるようになった。
そこで、サーヤは一旦ミルキー達の様子を見に戻ることになった。
もちろんサーヤからの申し出だ。
俺もそう思っていたし、丁度良かった。
俺は少し落ち着いたので、自分のステータスとニア達のステータスを確認をしておくことにした。
俺はともかく、ニア達はまたかなりレベルアップしてるはずだ。
同等もしくは同等以上を倒しているからね。
それはおそらくケニーやキンちゃん達も一緒だろうが……。
まず俺のステータスからだ……
<基本ステータス> である <レベル> <身体力(HP)> <スタミナ力> <気力> <魔力(MP)> の数値は変わってない。
<サブステータス> の <攻撃力> <防御力> <魔法攻撃力> <魔法防御力> <知力> <器用> <速度> の数値も変わっていない。
まぁ……これはしょうがないだろう。
次のレベルに上がるほどの経験値も稼げてないだろうし……。
レベルアップ無しでも理論的には増えるらしいが……よほどのことがない限り上がらないのだろう。
もうこれ以上は……。
次は <特殊ステータス> を見ていく。
まず <称号> には……
『救出者』『闇の掃除人』『賞金稼ぎ』『悪魔殺し(下級)』というのが増えていた。
『闇の掃除人』は俺が適当に名乗った名前だが……何故か称号になっていた……。
『悪魔殺し(中級)』は既にある。
今回は『悪魔殺し(下級)』が新たに加わった。
<加護> については……追加はなかった。
<通常スキル> は……
『格闘』のスキルレベルが2に上がっていた。
そして新たに、いくつかのスキルが手に入っていた……
『操鞭術』
『捕縛術』
『状態異常付与』
『視力強化』
『聴力強化』
『雷魔法適性』
『雷撃』
『風魔法適性』
『癒しの風』
『雷盾』
『気配察知』
『操鞭術』は、鞭を使うスキルだ。
結構、頑張ったからスキルが獲得できていて嬉しい。
また『捕縛術』も盗賊を退治した時かなり頑張ったので身に付いたのだろう。
その他のスキルは『共有スキル』でセットしていたスキルだな……
……『共有スキル』にセットしたものを使ったりすると、自分の通常スキルとしても身に付くらしい……
これはかなり便利だ……。
ただ……新しく身に付いたスキルは、すべてスキルレベルが1なので、『共有スキル』にセットされているスキルレベルの方が高い。
そっちを使った方がいい感じだが……
『共有スキル』の方からスキルを使っても、自分の通常スキルの同じスキルのレベルは上がってくれるのだろうか……
まぁこれはしばらく様子を見るしかないが……。
今回も『剣術』スキルは身に付いていなかった……残念。
<固有スキル> については……特に変化はないようだ。
『不思議な魅力』『絆』『波動』『ポイントカード』『怠惰』『自問自答』どれもほぼ変化はないが……。
ただ……『ポイントカード』については……初めてポイントが貯まっていた。
マグネの街の屋台で食べ物を買った時にお金を使ったからね。
……ほんの少しだけポイントが貯まっていたのだ……
よく考えたら……お金を使えば使うほどポイントが貯まって、そのポイントで新しいスキルの取得やスキルレベルを上げられるから、うまく使ったら便利なスキルではあるんだよね。
無駄遣いは良くないんだろうけど、お金を有効に使うというかお金を回すのは経済には良いことだよね……。
こっちで落ち着いたら、またマグネの街に戻ってゆっくり楽しみたいから、その時にお金を使えばポイントも貯まるだろう。
『自問自答』スキルもそんなに使ってないので、スキルレベル2のままだ……。
……おおっと……スキル内に新たにサブコマンドが発生してるものがある……
———『絆』スキルだ。
『絆登録』コマンドの中に、『飲みニケーション』というのと、『絆会話』という新しいサブコマンドができていた。
いつの間にできたのかという感じだが……二つともかなりの便利コマンドだ。
『飲みニケーション』は、みんながお茶会等をして仲良くなればなるほど、お互いへの支援効果が出るらしい。
どうもステータスが一定の割合でアップしたり、連携技を身につけやすくなるらしい。
チームワークの良さで、個々人の能力がアップするようなイメージだろうか……。
名前的にはサラリーマンの飲み会みたいな感じだが……
飲み会で打ち解けたり、絆が深まるという事はあるんだが……
愚痴の言い合いみたいになるとどうしようもないけどね……
まぁ……ここのメンバーならそんなことにはならないだろうけど。
ただ、人間もそうだけど……ひとりでいるのが好きな人もいるし……
そういうタイプの人を仲間はずれみたいにするのはやめて欲しいけどね……
もちろん、ここのみんなは大丈夫そうだ。
お互いの個性を尊重しあってくれるだろう。
一応ケニーには、お茶会への参加は個人の意思を尊重するようにとは言っておいた。
逆にケニーに、参加したくてもできない遠くの担当の者や移動に物理的な制限がある水中の仲間達のことも配慮して、コミニケーションの場を迷宮前広場以外でも持ちたいと提案された。
もちろん、ケニーに全て任せることにしてある。
なんか最近のケニーは、大森林の家族を守るお母さん的な感じだし、任せておけば大丈夫だろう。
俺も今度時間を作って、水中の仲間達など物理的に来れない者のところに足を運ぼうと思っている。
そして、もう一つ驚いたのは『絆会話』だ
突然、念話じゃなくて通常の会話をする仲間が何人かいたから驚いたが、このサブコマンドのお陰だったらしい……。
みんな気合で話せるようになったのかと思ったが、さすがにそうではなかったらしい。
いずれにしろ、みんなで会話できるのは楽しいからいいね。
ここには、人目が無いから、普通話さないはずの者が話してても大丈夫だしね。
そういえば……
この機会にスキルの細かな能力についても、ゆっくり検証したい。
今まではずっとバタバタして……
ゲームでいうなら“強制クエスト”の連続みたいな……感じだったけど……。
ここしばらくは、ゆっくり腰を落ち着けて、スキルでできることを検証したり、今まで手に入れたものを確認したい。
特に『共有スキル』の充実を図るためにも、仲間達のスキルの詳細把握を頑張りたい。
時間がかかるけどね……。
ということで……早速スキルの中身を見て確認と検証をしたいところだが……
これをやり出すと時間がかかるので……
まずは、主だった仲間のレベルアップ状況の把握をやってしまおう。
それが終わってから、ゆっくり自分のスキルを検証しようかなぁ……と思っている。
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