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476.フェアリー商会の、新体制、その四(新商品『歯磨き粉』完成)。

『フェアリー商会』の事業説明の話が長くなって申し訳ありません。

この辺で一度まとめておきたかったので、もう少し事業説明が続いてしまいます。

あまり好きでない方は、読み飛ばしてください。

長い“幕間”と思ってご容赦ください。


その後に新章『セイバーン公爵領編(正義の爪痕決着編)』が始まります。もう少しお待ちください。


ちなみに、もう少し続いてしまう事業説明で触れられる内容の中に、次章『セイバーン公爵領編(正義の爪痕決着編)』の更に次の章に関連する情報も少し盛り込まれています。

勘のいい方には、話の展開する場所もわかってしまうかもしれませんが……そんな点も含めて、もう少しお付き合いください。


 

 五、食品加工事業本部——『フェアリー食品』を展開。

 現在は、『マグネの街』に本店、『領都ピグシード』『ナンネの町』に支店がある。

 今後『イシード市』とヘルシング伯爵領の四つの港町『サングの街』『アンシング市』『ハンシング市』『ヨングの街』にも展開予定。

 事業本部長は、『マグネの街』の 一号屋敷の料理人から『フェアリーパン』の立ち上げメンバーになり、大成功に導いてくれたリョリンさんを抜擢した。

『マグネ本店』の事業支配人と兼務である。

  事業内容は、加工食品の製造である。

 工場を作り生産している加工食品の主なものは……


 ○『マグネ本店』——『ソーセージ』『チーズ』『バター』『マヨネーズ』『ケチャップ』など。

『食肉加工場』『チーズ加工場』『バター加工場』『マヨネーズ加工場』『ケチャップ加工場』の五つが『フェアリー食品』の敷地内に隣接している。


 ○『領都支店』——『ソーセージ』『チーズ』『バター』『マヨネーズ』『ケチャップ』など。

 ソーセージなど肉の加工品を作る『食肉加工場』は、ギルド会館隣りの『食肉処理場』の隣に作ってある。

『チーズ加工場』『バター加工場』『マヨネーズ加工場』『ケチャップ加工場』の四つは、『フェアリー牧場』の中に作ってある。

 領都は広いので、食品加工の工場を一つの場所に集約せずに、原材料の調達場所のすぐ近くに作っている。

 その方が効率がいいからだ。

 各製品は、生産量が増えて広く一般に売り出すことができるようになった。

 特に『マヨネーズ』や『ケチャップ』が評判になり、バカ売れしている。

 サーヤの話では、『マグネの街』に訪れている『アルテミナ公国』の冒険者たちが、こぞって買って帰るようだ。

 中には冒険者を引退して、『マヨネーズ』と『ケチャップ』の販売店をやると宣言して帰った冒険者もいたようだ。

 本気かどうかわからないが、それほど気にいってくれたということなのだろう。

 ありがたい話だ。


 ○『ナンネ支店』——『ソーセージ』『チーズ』『バター』『マヨネーズ』『ケチャップ』『チョコレート』『ピーナッツバター』など。

『食肉加工場』は『ナンネ支店』の本部ブロックに設置した『食肉処理場』の隣に作ってある。

『チーズ加工場』『バター加工場』『マヨネーズ加工場』『ケチャップ加工場』の四つは、『領都支店』と同じように『フェアリー牧場』の中に作ってある。

『チョコレート加工場』と『ピーナツバター加工場』は、『フェアリー農場』の中に設置した。

 目玉となる『チョコレート』の増産体制は確実に進んでいて、かなりの量が作れるようになっている。

 現時点では『マグネの街』と『領都』と『ナンネの街』の『フェアリー商店』で販売しているが、これまた飛ぶように売れている。

 まぁこれは予想通りだ。

 ケニーが作った行商団がすでに『チョコレート』を持って旅立っているので、更なる増産が必要になるだろう。


 ○ヘルシング伯爵領のマナゾン大河に沿いの港町、北から『ヨングの街』『ハンシング市』『サングの街』『アンシング市』には、進出することが決まっている。

 新たな特産品づくりに協力するために、魚を使った練り物を作ることになっている。

『ヨング支店』には『カマボコ』、『ハンシング支店』には『ちくわ』、『サング支店』には『揚げカマボコ』、『アンシング支店』には『魚肉ソーセージ』の加工場を建てる予定だ。

 それぞれの支店では、川サメを解体したときに出る素材を生かし、『肝油ドロップ』と『歯と皮の加工品』も製造することになっている。

 それぞれの加工場に併設するかたちになるだろう。


 ○今後復興予定の『イシード市』には、醤油の加工場を作る予定だ。

 醤油麹を手に入れたので、本格的に醤油作りを始めようと思っている。

『もろみ』も作れるし、『ポン酢』なども作りたいと思っている。

 キュウリがあるから、『もろきゅう』が食べたい!

 あと、異世界で受け入れられる自信はあまりないが、納豆も作りたい。

 稲藁があるから、その気になればすぐに作れるのだ。

 やっぱり“納豆ご飯”が食べたいんだよね。

 醤油があるから、本格的に納豆も作ってみようと思っている。



 六、薬局事業本部——『フェアリー薬局』を展開。

 現在は、『マグネの街』に本店、『領都ピグシード』『ナンネの町』に支店がある。

 今後『イシード市』にも展開予定。

 ヘルシング伯爵領の各市町には、既存の薬局があるだろうし今のところ無理に出店する予定は無い。

 事業本部長は、『マグネ本店』の事業支配人であるハーリーさんになる。

  事業内容は、薬の調合販売及び健康関連食品の製造販売である。


『フェアリー商会』で働きたいという者の中に、薬師になりたいという希望者が多く、ハーリーさんの下で修行してもらっている。

 最近では、希望者が多くなりすぎて、とても『マグネの街』の『フェアリー薬局』に入りきらなくなってしまった。

 そこで、別に場所に『薬師育成学校』のようなものを作らざるをえなくなってしまった。

 場所は『ぽかぽか養護院』の隣に作った一般の人に文字を教えるための『ぽかぽか塾』を増築して、薬師を目指す人たちの修練の場とした。

 薬師見習いの人たちは、大ヒット商品の『薬草茶』や『ドライフルーツ紅茶』などの製造も手伝ってくれている。


 新商品もいくつか出来上がった。

 その主なものは……


 ○『虫除け線香』——除虫菊とニームの木の成分から虫除けの香を作って販売している。

 いい匂いが出るようにラベンダーも入れて、通常のお香としても楽しめるようになっている。

 徐々に評判が広がり、かなり売れ出しているようだ。

 ○『木製歯ブラシ』——『ニームの木』の磨き枝は、広く普及しているし俺も気にいっているのだが、その改良版を『フェアリー商会』で作ってみた。

『ニームの木』の磨き枝は、いわば大きな爪楊枝のようなもので、その枝で歯をこすったり、隙間のゴミを取り除いたりするものだ。

 それを少し改良して、先端は尖らせたまま、それより少し下がった部分を歯ブラシのブラシの部分のように少し膨らましたのだ。

 そしてギザギザに加工したのだ。

 この部分で歯の表面を磨き、先端の尖ったところで隙間のゴミを取るというかたちにしたのだ。

 今までのただの棒よりも、だいぶ使いやすいと思う。

 ただ磨き枝よりは、確実に値段が高くなってしまうので、今のところあまり売れていない。

 ○『歯磨き粉』——蜂魔物の巣から取った『メガプロポリス』、薬草、野草、塩、草木灰を混ぜて、練り物として完成させた。

『メガプロポリス』には、抗菌作用、抗炎症作用などがあり、歯をピカピカにする効果もあるのだ。

 薬草は、この世界のバイオトイレにも使う『コソウ』という薬草を使っている。

 野草は『ミント』や『小甘茶(こあまちゃ)』などを使っている。

小甘茶(こあまちゃ)』は、ヤマアジサイの一種で、この葉を湿らせて発酵させたものを乾燥すると『甘茶(あまちゃ)』という甘いお茶になるのだ。

小甘茶(こあまちゃ)』は、生薬として使うと、抗菌作用や歯周病予防、口臭予防作用もあるとされているのだ。

 俺としては、かなり良い出来の『歯磨き粉』になった。

 塩やミントが効いていて、磨いた後には口の中がさっぱりするのだ。

 だが、『歯磨き粉』というものになじみがないこともあって、今のところそれほど売れていない。

 今後は『木製歯ブラシ』とともに店頭でお試ししてもらって、普及するしかないだろう。

 使ってみないと、この爽快感はわからないと思うんだよね。

 ○『甘茶(あまちゃ)』——『小甘茶(こあまちゃ)』の木を発見したので、当然『歯磨き粉』に入れるだけでなく、お茶としても製品化した。

 まだ商品化したばかりだが、試飲してくれた人の反応は上々で、それなりに売れ出しているようだ。

 ○『たんぽぽコーヒー』——たんぽぽの根を使って作るコーヒーだが、俺のリクエストで、現在試作に取り掛かってもらっている。まだ製品化には至っていないのだ。

 ○『石鹸』——石鹸も俺の依頼で、試作に取り掛かりだしたところだ。

 オリーブ油と海藻灰を主原料として、薬草野草をブレンドした石鹸だ。

 薬草の中には『ワイルドサボン』が入っている。

 これは俺の元いた世界の『サボンソウ』の異世界版のようなもので、根を刻んで水に入れて振るとめちゃめちゃ泡立つのだ。

 これらの原料を混ぜた液状のものは、かなりいい感じなのだが、硬い石鹸に固定化するのが難しい。

 今のところ、そこに苦労している。

 完成したら絶対売れると思うんだよね。

 温泉旅館のためにも、必ず完成させるのだ!


 各支店での売れ筋はというと……


『マグネ本店』は、『アルテミナ公国』から冒険者の来訪が多いため、相変わらず各種回復薬が売れているようだ。

『領都支店』では、四つのエリアのお店とも、『ドライフルーツ紅茶』が人気らしい。

 一番人気は、乾燥リンゴをブレンドした『リンゴ紅茶』らしい。

『ナンネ支店』では、突出して売れているものは無いようだが、まんべんなく売れてはいるようだ。

 特に新商品の『虫除け線香』が、売れ出しているようだ。




読んでいただき、誠にありがとうございます。

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評価していただいた方、ありがとうございます。


次話の投稿は、10日の予定です。


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― 新着の感想 ―
[一言] > 『ドライフルーツ紅茶』が人気らしい。  ドライフルーツ紅茶というかフレーバーティーならアールグレイもあるのかな? ベルガモットの香りをつけた有名所さん。  あとは紅茶に拘らないのなら緑茶…
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