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414.浮遊戦艦、ミニトマト!

 リリイとチャッピーが報告をあげてくれたコウモリと蚊のような魔物というのは、おそらくさっきここに出現した『吸血蝙蝠(ヴァンパイアバット)』と『吸血(ヴァンパイア)(モスキート)』だろう。

 さっき出現していた個体は、みんなレベル35だったから、今回の個体も同様の可能性が高い。


 しかし、なぜこのタイミングで…… 使役主であるはずの『ヴァンパイアロード』は倒したのに……。


 ただ今は、そんなことを考えている場合ではない。


 俺は『波動検知』をかけてみた……


 なに! ……すごい数だ! ……何百という数だ……まずい……。


 街の人はもちろん、兵士でも危険だ!


(みんなすぐに散開して、敵を殲滅してくれ! 領都全域にすごい数が出現している。サーヤ、大森林の仲間たちを連れてきてくれ!)


「わかったのだ!」

「わかったなの〜」

「「「はい」」」

「かしこまりました」


 俺は『隠れ蓑のローブ』の機能をオフにして、エレナさんたちに近づいた。


「大変です! この領都全域に、さっきの『吸血蝙蝠(ヴァンパイアバット)』と『吸血(ヴァンパイア)(モスキート)』が大量に出現しています! すぐに倒さないと犠牲者が出てしまいます!」


「なんですって!」

「すぐにいきましょう!」


 エレナさんとキャロラインさんは、そう言って飛び出した!


 俺たちもすぐに後を追った。

 だが、なんと領城の敷地内にも大量に出現していたのだ。


「エレナさんキャロラインさん、領城の中を頼みます! 我々は城外に倒しに行きます!」


「わかりました! すぐに殲滅して、私たちも向かいます!」


 俺の依頼をキャロラインさんがすぐに引き受けてくれた。


(リン、夫人たちを守りながら、領城内の敵の殲滅を頼む!)


(うん、わかった! あるじのためがんばる!)


『エンペラースライム』のリンにも指示を出しておいた。

 リンなら夫人たちを守りながら、エレナさんたちの手助けもできるだろう。



 この感じ……嫌な予感がする……。


 もしや……同時多発的に他の市町にも出現しているのではないだろうか……


 もしそうだとしたら……ピグシード辺境伯領の二の舞になってしまう……。


 おそらく……その可能性が高い……。

 ほぼこの領の実権を握っていたんだ……そんな準備ぐらい簡単にできたはずだ。


 もしかしたら、自分がやられたときには、この領を滅ぼすという準備をしていたのかもしれない。


(サーヤ、ケニー、ヘルシング伯爵領の全市町が襲われている可能性が高い! 大森林の仲間たちを至急市町の救援に向かわせてくれ! メンバーの選抜と段取りは任せる!)


(かしこまりました)

(あるじ殿、お任せを! こういうときのために、チームを編成しております!)


  二人はそう返事をして、すぐに動き出してくれた。

 こういうときのために、チームを編成しているなんて……さすがケニーだ……。

『領都ヘルシング』と『サングの街』以外には、まだ行ったことがないのでサーヤの転移で行くことはできないが、一旦この領都に連れてきて、そこから高速で移動してもらうしかない。

 でも大森林の仲間たちなら、そんなに時間をかけずにつくことができるだろう。

 飛行できる者も多いし、あの広い大森林を守るために高速で移動する訓練もしているからね。



 まずはこの領都の敵を殲滅してしまおう!


 改めて確認すると……更に数が増えている。

 千体近くいるのではないだろうか……。


「ミネちゃんが応援に来るって言ってるのだ!」


 そう言いながら敵を倒しに行っていたリリイが、俺のところに駆け寄ってきた。


「ミネちゃんが、今来るって言っているのかい?」


 俺は驚いて尋ねた。


「そうなのだ! 通信が入って、戦ってるって言ったら、応援に来るっていうのだ」


 ダメだ、危険だから来ないように連絡しないと……


 俺はリリイにそう言おうと思ったが……すでに遅かったようだ……。


「呼ばれてないけど、ジャジャジャジャーンなのです!」


 そう言って『ドワーフ』の天才少女ミネちゃんが現れた!

 そして飛竜船に乗っている。


「私も来ました! 間に合ってよかったです! 即席ですが、決戦兵器を持ってきました!」


 今度はゲンバイン公爵家長女で王立研究所の上級研究員のドロシーちゃんがそう言った。

 彼女も一緒に来てしまったらしい。


 そして飛竜船の艦首には、巨大な大砲のようなものが装備されている。

 それの固定をオケラ型虫馬(ちゅうま)の『ケラケラ』のケラリンが補助している。

 どうも即席で取り付けたらしく、固定が甘いところをケラリンが抑えているようだ。


 飛竜船は、ホバー浮遊し自走している。


「一気に数を減らすのは、任せなのです! この『浮遊戦艦 ミニトマト』の魔導砲をお見舞いしちゃうのです! 小さくてもすごく美味しいミニトマトのように、小さくてもすごい戦艦を作っちゃったのです! 『サングの街』のミニトマトが美味しくて、思わず名前に使っちゃったのは内緒なのです!」


 ミネちゃんはそう言うと、胸を張ってドヤ顔をした。


 浮遊戦艦って……ミニトマトって……魔導砲って……なに!?

 なんかわけわからんが……なんかすごいの打ちそうな気がする……。

 まさかのパロディー武器じゃないよね……?


「早速お見舞いしちゃうのです!」


 ミネちゃんはそう言うと、いつもの『極上級(プライム)』の箱型アイテム『機動司令室(モビルコマンドルーム)』を取り出し、発動真言(コマンドワード)を唱えた!


「展開!」


 箱はすぐに変形し、楕円形のベビーウォーカーにそっくりの機動司令室が完成した。


 ミネちゃんはすぐに乗り込み操縦桿を握ると、浮遊戦艦の前方の専用スペースに合体した。


 そのすぐ後では、ドロシーちゃんが操舵桿『舵輪』を握っている。

 なんか黒いマントを着ていて超かっこいい!

 俺の好きなアニメの宇宙海賊のようだ。


 どうもドロシーちゃんが船の操縦を担当し、ミネちゃんが攻撃を担当するようだ。



 

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次話の投稿は、8日の予定です。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] > 『 ケラケラ』 → 『ケラケラ』  半角スペースが入ってる。 [一言] > 小さくてもすごく美味しいミニトマトのように、小さくてもすごい戦艦を作っちゃったのです!  美味しいトマト…
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