318.シルキーの、その先へ。
次はトーラのステータスだ。
[基本ステータス]
<種族> 『スピリット・ブラック・タイガー』
<名称> トーラ
<性別> 女性
<年齢> 不明
<職業> ———
<状態> グリムの行動仲間メンバー
<レベル> 50
<身体力(HP)> 510
<スタミナ力> 490
<気力> 490
<魔力(MP)> 470
[サブステータス]
<攻撃力> 55
<防御力> 51
<魔法攻撃力> 47
<魔法防御力> 49
<知力> 49
<器用> 51
<速度> 55
トーラは、相変わらず物理攻撃力と『速度』が高い。
[特殊ステータス]
<称号>
『悪魔殺し(下級)』『野良軍団のボス』
称号に『野良軍団のボス』が増えている。
フウ同様『領都』と『ナンネの街』で『野良軍団』を組織したからついたのだろう。
<加護>
無し
<通常スキル>
『ジャンプLV.10』
<種族固有スキル>
『タイガークロウLV.10』——鋭利な爪による斬撃を放つ。斬風で離れた相手を斬り付けることも可能。威力と飛距離はスキルレベルによる。
<固有スキル>
『天虎伐爪牙LV.1』——空中で前転運動を加速し円盤の如く飛来し、爪と牙による攻撃を放つ必殺技スキル。
なんとトーラまで、自分だけの技である『固有スキル』を獲得してしまった。
しかも俺が大好きだった犬の漫画の主人公の必殺技とそっくりな技だ!凄すぎる!
<共有スキル>
全員共通なので省略。
トーラの装備は、『大地の魔石の首飾り』と『想いのペンダント(白) 』の二つだ。
両方とも首からかけるものだが、お互いに邪魔にはなっていないようだ。
『大地の魔石の首飾り』は、『大地の魔石』という黄色い魔法石が付いていて、筋力アップの効果がある。階級は『下級』だ。
以前『マグネの街』で、後に『フェアリー武具』になる武具屋で買ってやったものだ。
『想いのペンダント(白)』は、フウやオリョウが持っているものと同じ、階級『不明』の逸品だ。
次はタトル。
[基本ステータス]
<種族> 『スピリット・タートル』
<名称> タトル
<性別> 女性
<年齢> 不明
<職業> ———
<状態> グリムの行動仲間メンバー
<レベル> 50
<身体力(HP)> 530
<スタミナ力> 480
<気力> 490
<魔力(MP)> 500
[サブステータス]
<攻撃力> 50
<防御力> 55
<魔法攻撃力> 49
<魔法防御力> 55
<知力> 55
<器用> 48
<速度> 46
タトルは、防御特化型のステータスだ。防御系の数値がかなり高い。
『知力』もかなり高い。
『速度』は低いが、それほど支障はないだろう。
[特殊ステータス]
<称号>
『悪魔殺し(下級)』『爬虫類軍団のボス』
称号に『爬虫類軍団のボス』が増えている。
フウやトーラと同様に、『領都』と『ナンネの街』で『爬虫類軍団』を組織したから称号がついたようだ。
<加護>
無し
<通常スキル>
『防御力強化LV.10』
『虚偽看破LV.10』
<種族固有スキル>
『亀城LV.10』——物理耐性、魔法耐性の強固な防御ドームを作る。強度や大きさはスキルレベルによる。
<固有スキル>
『反射甲LV.1』——魔力でできた甲羅を出現させ、物理攻撃・魔法攻撃を反射させる。反射甲の出現枚数は、スキルレベルによる。
タトルまで『固有スキル』を身に付けてしまった。
前に『固有スキル』は、その人の魂の願望の表れという話を聞いたが、まさにタトルの願望が現れたスキルなのだ。
このスキルは、敵の攻撃をそのまま反射して反撃とするという攻防一体の技であるだけでなく、タトルの強力な『種族固有スキル』の『亀城』を発動させながら、同時に使うことができるのだ。
これはおそらくタトルが皆を守りつつも、攻撃でも役立ちたいと強く願ったことから発現した『固有スキル』なのだろう。
この『固有スキル』と『種族固有スキル』の合わせ技は、まさに最強コンボではないだろうか。
タトルちゃん凄すぎ!
<共有スキル>
全員共通なので省略。
タトルの装備は、『想いのペンダント(黒)』だ。
フウ、オリョウ、トーラが持っているものと同じ、階級『不明』の逸品だ。
以上で『二番隊』のメンバーは終了だ。
今度は『三番隊』のみんなを確認しよう。
まずは、サーヤからだ。
サーヤは、レベル50を超えたことによって、クラスチェンジが発生したのだ。
『アメイジングシルキー』にクラスアップできるようだ。
ということで、クラスチェンジ後にゆっくりステータスを確認させてもらうことにしょう。
「これで、さらに旦那様のお役に立てると思うと嬉しい限りです。行きます! クラスチェンジ! アメイジングシルキー!」
サーヤがそう叫ぶと、光が全身を包み込み大きな繭になった。
そしてすぐに繭が弾けると、サーヤが姿を現した。
その姿は……
ニアと同様、見た目の大きな変化はないようだ。
「なんだか……体が軽い! 力が漲ってきます! ふふふ」
サーヤは自分の体を触って確認しながら、嬉しそうに言った。
それでは、ステータスの確認をさせてもらおう。
[基本ステータス]
<種族> 『アメイジングシルキー』
<名称> サーヤ
<性別> 女性
<年齢> 百二十八歳
<職業> ———
<状態> グリムの行動仲間メンバー
<レベル> 50
<身体力(HP)> 520
<スタミナ力> 540
<気力> 550
<魔力(MP)> 580
[サブステータス]
<攻撃力> 53
<防御力> 52
<魔法攻撃力> 59
<魔法防御力> 56
<知力> 58
<器用> 57
<速度> 52
シルキーは、魔法系の数値が高い。
『知力』と『器用』も同様に高い。
クラスチェンジしたことで、通常の数値上昇分に加えて、基本ステータスの数値は50前後、サブステータス数値は5前後アップしている。
クラスチェンジによる上積みで、弱点のない数値になっている。
[特殊ステータス]
<称号>
『悪魔殺し(下級)』『凄腕総支配人』
称号に『凄腕総支配人』が増えている。
『フェアリー商会』の総支配人として、辣腕を振っているのでついた称号だろう。
実にサーヤにふさわしい称号だ。
<加護>
無し
<通常スキル>
『家魔法適性LV.10』——家魔法に関しての適正スキル。スキルレベルにより、魔法の効果や使用する魔力の量が変動する。
『家掃除LV.10』——家の清掃を行う魔法スキル。効果範囲や作業時間などはスキルレベルによる。
『家補修LV.10』——家の傷みや破損状態を魔法の力で元に戻すスキル。効果範囲や作業時間などはスキルレベルによる。
『家増改築LV.10』——ある程度の規模のリフォームが簡単にできるスキル。効果範囲や作業時間などはスキルレベルによる。
『家新築LV.10』——ある程度の規模の家が建設できるらしい。建設できる家の規模はスキルレベル及び魔力量による。
『庭掃除LV.10』——庭掃除を行う魔法スキル。効果範囲や作業時間などはスキルレベルによる。
『庭造りLV.10』——ある程度の規模の庭を造設したり、思い通りに庭の造形を変えられるスキル。効果範囲や作業時間などはスキルレベルによる。
『家庭菜園LV.10』——家庭菜園作りや手入れを行う魔法スキル。効果範囲や作業時間などはスキルレベルによる。
『家庭の癒しLV.10』——怪我を治療したり、ある程度の病気を治療することができる回復魔法スキル。ストレスや、精神疾患なども和らげる効果がある。治癒の対象範囲や効果はスキルレベルによる。
『契約魔法適性LV.10』——契約魔法に関しての適正スキル。魔力消費量や一部の契約の成功率、新たな技の発現率はスキルレベルにより上昇する。
『通常契約LV.10』——任意の者同士を、お互いに取り決めた内容と効果、罰則などで縛る効果を持たせた契約を成立させるスキル。契約違反の罰則等は、契約後には強制的に行使される。
『使い魔契約LV.10』——使い魔対象生物と契約して、自分の使い魔として、使役できるスキル。成功率などはスキルレベルによる。
『調理LV.10』——料理が上手にできるスキル。
『操車術LV.10』——馬車の御者ができるスキル。
『馬術LV.10』——乗馬ができるスキル。
『裁縫LV.10』——縫い物が上手にできるスキル。
『マネージメントLV.2』——自己もしくは集団の目標を設定し、進捗を管理し、成果を出すスキル。
『盾術LV.2』——盾による防御や攻撃のスキル。
サーヤは、新たに『マネージメント』スキルを獲得している。
あれだけ『フェアリー商会』でがんばっていれば、納得のスキルだ。
また『盾術』も獲得している。
『タンク』ポジションで、頑張った成果だね。
<種族固有スキル>
『瞬間帰宅LV.10』——家を『管理物件』として登録すると、距離に関係なく転移することが可能なスキル。『管理物件』スロットの数は、スキルレベルに応じて増える。同時に『管理物件』としてセットできる数の上限は、スロットの上限である十二カ所だが、選択ダイヤルに現れる候補登録に制限はない。
『納屋倉庫LV.10』——家または管理物件に隣接する倉庫があれば、そこにゲートを開いて、人や動物、物を移動することができるスキル。倉庫に置いてある物を、転移させ取り寄せることも可能。ゲートの稼働時間などは、スキルレベルによる。
『即時買物LV.10』——『お気に入り登録』したお店の近くに転移して、すぐに買い物ができるスキル。
スキル内コマンド『買物下見』——転移にする前に、予定の場所の周辺を空間透視で確認する技能。
『お気に入り登録』スロットの数はスキルレベルによる。上限は十二件となる。
『安心安全の家LV.1』——警備員を召喚し防衛行動などの特殊行動をとらせる。召喚できる警備員の質や数は、スキルレベルによる。
『亜空間倉庫LV.1』——亜空間に収納できるスキル。収納容量は、スキルレベルによる。
サーヤはクラスチェンジしたことによって、新たな『種族固有スキル』として『安心安全の家』と『亜空間倉庫』を身につけたようだ。
『亜空間倉庫』はおそらく『納屋倉庫』の発展型スキルだろう。
『安心安全の家』は、詳しい内容はわからないが、なにか面白そうなスキルである。
サーヤのスキルって、不動産会社や建設会社のようなスキルと思っていたが、そこに新たに警備保障会社のようなスキルも加わってしまったらしい。
それにしても…… 警備員って誰よ? ……どこから来るわけ?
<共有スキル>
全員共通なので省略。
サーヤの装備は……
防具は、『マグネ 一式標準装備』のうちの『マグネ 一式インナー』『マグネ 一式皮鎧』を装着している。
『マグネ一式標準装備』の『マグネ 一式丸盾』『マグネ 一式ヘルム』も渡してあるが、サーヤも基本的に使っていないようだ。
『マグネ一式標準装備』は、全て階級が『上級』になっている。
盾は、『階級』が『極上級』の『魔盾 双極の盾』を使っている。
これは、『ミミック』のシチミの『宝物召喚』で出た『魔法の盾』なのだ。
細長い五角形の盾を、左右に一つずつ装備するかたちになる。
野球のホームベースを細長く伸ばしたような形で、五角形の尖った部分が下にきている。
一つに合体させて使うこともできる。
しかも、横にも縦にも自由に合体させられるのだ。
武器は、遠距離攻撃の武器として『魔法のマスケット銃』を使っている。
階級は『上級』だ。
『魔法のマスケット銃』は、魔力弾を一発ずつ発射する構造で、本来装填が大変な弾丸も魔力弾なので、魔力を通せばすぐに装填されるのだ。
これにより連射が可能になっている。
そして一発の攻撃力は、かなり大きい。
接近戦用の武器としては『上級』階級の『漆黒の刈取鎌』を使っている。
巨大な両刃の鎌だ。
予備の武装として、最初に渡した市販品の『クロスボウ』も持っている。
階級は『下級』だ。
それから『正義の爪痕』の急襲部隊『ソードワン』を倒したときに没収した『連射式クロスボウ』も渡してある。階級は『上級』だ。
他の装備としては、『イビラー迷宮』の宝物庫で手に入れたお洒落なポシェット型の魔法カバンがある。
ミルキー、アッキー、ユッキーとお揃いだが、サーヤのポシェットは黒色だ。
階級は『上級』で、容量もかなり大きいようだ。そして凄くお洒落なカバンだ。
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