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317.トレントの、その先へ。

 今度は、リリイたち『二番隊』のメンバーのステータスを見ていこう。


 まずはリリイ。


[基本ステータス]


<種族> 人族

<名称> リリイ

<性別> 女性

<年齢> 八歳

<職業> ———

<状態> グリムの行動仲間(パーティー)メンバー

<レベル> 50

<身体力(HP)> 470

<スタミナ力> 500

<気力> 490

<魔力(MP)> 550



[サブステータス]


<攻撃力> 50

<防御力> 47

<魔法攻撃力> 55

<魔法防御力> 55

<知力> 50

<器用> 52

<速度> 48


 リリイは相変わらず、魔法関係のステータス数値がずば抜けている。



[特殊ステータス]


<称号>


 『悪魔殺し(下級)』


<加護>


 無し


<通常スキル>


『弓術LV.10』

『解体LV.10』

『投擲LV.8』

『格闘LV.8』

『馬術LV.8』

『ジャンプLV.8』

『剣術LV.2』

『護身柔術LV.2』

『戦鎚術LV.2』

『全魔法適性LV.1』

『火魔法——火弾(ファイアショット)LV.1』


 下から五つがリリイが新たに取得したスキルだ。

『剣術』スキルは、今までいろんな人に教えてもらっていたし、領城の中庭でいつも訓練していたから身に付いたのだろう。

 俺は未だに身に付いていないが……リリイが先に身に付けてしまった。

『護身柔術』は、教師役をお願いしている吟遊詩人のアグネスさんやタマルさんから教えを受けているもので、スキルとしても身に付いてくれたようだ。

『戦鎚術』は、リリイが普段遣いにしているハンマーのスキルだ。

 これでさらにリリイの技が冴えそうだ。

 そして突然にして『全魔法適性』と『火魔法』の技を一つ習得していた。

 やはりリリイには、魔法の素養があるようだ。

 ニアやサーヤによると、『全魔法適性』はすべての属性の魔法が使える適性で、かなりのレアスキルらしい。

 人族でこれを身に付けた者は、希望すれば国の魔法師団などトップランクの役職で登用されるのは間違いないらしい。

 完全なエリートになれるようだ。

 それにしてもリリイちゃん……やっぱりこの子天才だったようだ……ふふふ。

 ちなみに『マジックスライム』たちも『種族固有スキル』としての『全魔法適性』を持っていた。

 リリイが取得したのは、『通常スキル』の中のレアスキルとしての『全魔法適性』だが、スキルの内容としてはほぼ同じようだ。



<固有スキル>


 無し


<共有スキル>


 全員共通なので省略。



 リリイの主な装備……


 防具は、『マグネ 一式標準装備』のうちの『マグネ 一式インナー』『マグネ 一式革鎧』の子供サイズを装着している。

 リリイを含め仲間たちが使っている『マグネ一式標準装備』は、金の縁取りになっている。

 ちなみに一般販売用は黒い縁取り、ピグシード辺境伯領の守備隊や衛兵隊が使っているのは赤い縁取り、セイバーン公爵軍に納品したものは青い縁取りとなっている。

『マグネ一式標準装備』には、他に『マグネ 一式丸盾』『マグネ 一式ヘルム』があり、それも渡してあるが、リリイは基本的に使っていないようだ。

『マグネ一式標準装備』は、全て階級が『上級(ハイ)』になっている。

 盾は、『魔鋼の丸盾』の赤い縁取りのものを使っている。

 チャッピーと色違いのお揃いなのだ。

 階級は『上級』で、魔法の盾である。

 魔力調整で、重量と硬度が変えられるのである。

 リリイとチャッピーは、投擲して武器としても使っている。

 本来の仕様にはないはずだが、念じて軌道を変えたり、手元に戻したりするという使い方をしているのだ。


 武器は、『魔鋼のハンマー』がメイン武器である。

 階級は 『 中級(ミドル)』で魔力を流すことで、軽量化できる『魔法武器(マジックウエポン)』だ。

 インパクトのときには、逆に重くなり強い衝撃が加えられる。

 魔力操作で強度を増すことも可能なのだ。

 使いこなすには精密な魔力調整能力が要求されるが、リリイは最初から難なくこなしていた。

 やはり魔法の素養が、ずば抜けていたということのようだ。

 そしてこれも仕様にはないはずだが、リリイは投擲して軌道を変えたり、手元に戻したりという丸盾と同様の使い方ができるのだ。

 今回新たに加わった武器が、『魔法の絵本 はらぺこにじむし』で階級は『上級』になる。

 絵本の中から『にじむし』を召喚し、使役することができるのだ。

 術者のイメージ力がものをいうようなので、リリイならすごい使い方をしそうな気がする……。


 他の装備としては、ピグシード家のソフィアちゃんとタリアちゃんにプレゼントした魔法カバンと同じものを渡してある。

 その中には、各種回復薬など必要と思われるものは一式セットしている。

 本来俺の仲間たちは、『共有スキル』で『アイテムボックス』を装備しているので魔法のカバンは必要ない。

 だが、『共有スキル』自体が秘密にしてあるので、人型メンバーには魔法カバンを一応渡しているのだ。

 階級は『中級(ミドル)』で、『アイテマー迷宮』で『道具の博士』のアジトを壊滅したときに、手に入れたものだ。

 必要な数を『波動複写』でコピーしたのだ。

 誰かが作ったものであろう魔法カバンを、勝手にコピーして使うのは気が引けるが、買おうにも今のところ売っていないし、身内で使うだけだから自主規制を解除したのだ。

 階級が少し高いが、ギリギリ普段使いにしても大丈夫だろう。

 もっとも魔法カバン自体がかなり貴重な魔法道具なので、持っている時点で普通ではないのだが……。

 あと前にプレゼントした『魔法の水筒』も持っている。チャッピーとお揃いになっている。

『道具の博士』のアジトを潰したときの戦利品で、『階級』は『下級(イージー)』だ。




 次はチャッピー。


[基本ステータス]


<種族> 亜人族(猫の亜人)

<名称> チャッピー

<性別> 女性

<年齢> 八歳

<職業> ———

<状態> グリムの行動仲間(パーティー)メンバー

<レベル> 50

<身体力(HP)> 500

<スタミナ力> 510

<気力> 490

<魔力(MP)> 470



[サブステータス]


<攻撃力> 56

<防御力> 52

<魔法攻撃力> 47

<魔法防御力> 47

<知力> 50

<器用> 50

<速度> 57


 チャッピーは、やはり『攻撃力』と『速度』がずば抜けている。

 スピードを活かしたアタッカーに向いているのは変わらないようだ。



[特殊ステータス]


<称号>


 『悪魔殺し(下級)』


<加護>


 無し


<通常スキル>


『気配察知LV.10』

『第六感LV.10』

『投擲LV.8』

『解体LV.8』

『馬術LV.8』

『瞬足LV.8』

『剣術LV.2』

『護身柔術LV.2』

『拳法ーー虎爪牙拳(こそうがけん)LV.1』

『空中殺法LV.1』


 下から四つが、チャッピーが新たに取得したスキルだ。

『剣術』スキルと『護身柔術』スキルは、リリイと同じように訓練していたから身についたようだ。

『拳法ーー虎爪牙拳(こそうがけん)』は、同じ猫の亜人のタマルさんが熱心に教えてくれていたから、身に付けられたようだ。

 猫亜人の身体能力を生かした強力なスキルだ。

 それに伴って、『空中殺法』スキルも身に付けてくれた。

 これは非常にありがたい。

 リリイのもそうだが、身に付けてくれた『通常スキル』は、『共有スキル』として全員にセットすることが可能になるので、この『空中殺法』はかなり多くのメンバーが喜んで使うに違いない。

 ミノショウさんからのアドバイスでも、『空中殺法』スキルがほしいと思っていたから、ちょうどよかったのだ。

 グッジョブ! チャッピー!



<固有スキル>


 無し


<共有スキル>


 全員共通なので省略。



 チャッピーの主な装備……


 防具は、『マグネ 一式標準装備』のうちの『マグネ 一式インナー』『マグネ 一式皮鎧』の子供サイズを装着している。

 リリイとお揃いだ。

『マグネ一式標準装備』の『マグネ 一式丸盾』『マグネ 一式ヘルム』も渡してあるが、リリイ同様基本的に使っていないようだ。

『マグネ一式標準装備』は、全て階級が『上級(ハイ)』になっている。

 盾は、リリイと同じく『魔鋼の丸盾』を使っている。

 チャッピーは青の縁取りのものだ。

 階級は『上級』で、魔法の盾である。


 メイン武器としては、階級が『極上級(プライム)』の『魔法のブーメラン』を使っている。

 魔力を流し、意思の力でコントロールすることができる。

 またもともとの仕様として、魔力を流した者のところに自動で戻ってくる機能がある。

 かなり扱いが難しい武器だが、チャッピーは今では自分の手足のように使っている。

 遠距離攻撃はもちろんだが、接近しての打撃武器としても使えるのだ。

 今回新たに加わった武器が、『魔法の絵本 ドリとドラ』で階級は『上級』になる。

 リリイの絵本と同様に絵本の中から、主人公のモグラであるドリとドラを召喚し、使役することができるのだ。

 チャッピーもリリイ同様イメージ力が豊かなので、すごい使い方をしてくれそうだ。楽しみである。


 他の装備としては、リリイに渡したのと同じ『中級』の魔法カバンを持たせてある。

 ちなみに他の装備もそうだが、チャッピーの装備には猫顔のシルエット、リリイの装備にはお花のシルエットのマークがつけてある。区別のためのマークなのだ。

 もちろん魔法カバンの中には、各種回復薬など必要と思われるものを一式セットしてある。

 あと前にプレゼントした『魔法の水筒』も持っている。リリイとお揃いになっている。

『道具の博士』のアジトを潰したときの戦利品で、『階級』は『下級』だ。




 次はレントン。


 レントンはなんと、レベル50を超えたことによってクラスチェンジが発生していた。

 ということなので、早速クラスチェンジしてもらって、その後にステータスチェックをしよう。


「ぼくはもっと強くなるのだ! クラスチェンジ! ワンダートレント!」


 レントンがそう叫ぶと、体全体を光の繭が包み込んだ。

 そしてすぐに繭は弾けた!


 出てきたのは……


 あら……いつものレントンだ。

『ワンダートレント』という上位種族になったようだが、見た目はほとんど変わっていないようだ。

 でもなんだか……おお……体を細くしたり太くしたり、自在に変形させている。

 スキルを使わない状態で、体のサイズを自由に変えられるようだ。


 それでは早速、ステータスを確認していこう。


[基本ステータス]


<種族> 始原の中庸生物『ワンダートレント』

<名称> レントン

<性別> ———

<年齢> 不明

<職業> ———

<状態> グリムの行動仲間(パーティー)メンバー

<レベル> 50

<身体力(HP)> 550

<スタミナ力> 550

<気力> 550

<魔力(MP)> 550



[サブステータス]


<攻撃力> 53

<防御力> 57

<魔法攻撃力> 53

<魔法防御力> 55

<知力> 53

<器用> 48

<速度> 48


 レントンは、標準的でバランスの良い数値だ。

 クラスチェンジしたことで、通常の数値上昇分に加えて、基本ステータスの数値は50前後、サブステータス数値は5前後アップしている。

 以前は『器用』と『速度』が少し低かったが、クラスチェンジによる上積みで、標準の数値になっている。



[特殊ステータス]


<称号>


 『悪魔殺し(下級)』


<加護>


 無し


<通常スキル>


 無し


<種族固有スキル>


植物同調(シンパシー)LV.10』——植物を自分の体の一部に取り込み、自在に操ることができる。取り込める植物の数と操作技はスキルレベルによる。

多感作用(アレロパシー)LV.10』——周辺の植物に様々な影響与え、コントロール下に置くことができる。影響範囲と影響力はスキルレベルによる。

樹木医者(ウッドドクター)LV.10』——植物の回復、成長促進、改良ができる。効果範囲と程度はスキルレベルによる。

植物材同調加工(ウッドクラフト)LV.10』——木材や刈草等と同調して自由自在に加工できる。加工の規模と程度はスキルレベルによる。

植物の不可思議(ワンダーオブプラント)LV.1』——各種の植物の能力を、自分のものとして自在に使うことができる。能力の使用と効果の範囲は、スキルレベルによる。


 レントンはクラスチェンジしたことによって、新しい『種族固有スキル』を手に入れたようだ。

 具体的な内容はわからないが、いろんな植物の能力を使えるということは、かなり強力そうだ。


<共有スキル>


 全員共通なので省略。



 レントンの装備は、『階級』が『究極級(アルティメット)』の『世界樹の枝』だ。

『波動鑑定』による説明にも『世界樹の力を宿している枝』としかでてこない謎アイテムだが、かなり強力な技が発動できるし、いろんな可能性を秘めているようだ。




読んでいただき、誠にありがとうございます。

ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

評価していただいた方、ありがとうございます。

誤字報告していただいた方、ありがとうございました。助かりました。


次話の投稿は、3日の予定です。


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