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316.ミミックの、その先へ。

 引き続き、仲間たちのステータスチェックを続けよう。


 次はシチミだ。


 ニアたち『一番隊』は、全員がレベル60を超えたのだが、なんとシチミはレベル60を超えたことによって、クラスチェンジが発生したのだ。

 ミミックにも、クラスチェンジが存在していたようだ。


 ということで、シチミもクラスチェンジしてから、ステータスチェックすることにした。


「これでオイラは、もっと強くなる! これからもオイラに任しとけ!」


 シチミは嬉しそう宣言すると、すぐにクラスチェンジにとりかかった。


「クラスチェンジ! ミミックデラックス!」


 シチミはそう叫びながら、手足を引っ込めて普通の宝箱状態になった。

 すると箱がガタガタ揺れだし、発光しながら光の繭に包まれた!

 光の繭は、すぐに砕け散る!


 現れたのは……


 おお……今までの宝箱が縦に二倍長くなったような縦長の豪奢な宝箱になっている。

 黄金をベースに綺麗な装飾がちりばめられ、眩い宝箱だ。

 宝箱自体がお宝な感じだ。


『ミミックボックス』から『ミミックデラックス』という上位種族になったようだ。


「うん、オイラなんか……力が漲ってくる!」


 そう言ってシチミは、宝箱の蓋を三回バンバンさせた。嬉しさの表現だね。


 ということで、早速ステータスを確認させてもらおう!



[基本ステータス]


<種族> 『ミミックデラックス』

<名称> シチミ

<性別> ———

<年齢> 不明

<職業> ———

<状態> グリムの行動仲間(パーティー)メンバー

<レベル> 60

<身体力(HP)> 650

<スタミナ力> 620

<気力> 630

<魔力(MP)> 650



[サブステータス]


<攻撃力> 61

<防御力> 68

<魔法攻撃力> 61

<魔法防御力> 62

<知力> 61

<器用> 61

<速度> 57


 シチミは、相変わらずバランスのとれたステータス数値だ。

 クラスチェンジしたことで、通常の数値上昇分に加えて、基本ステータスの数値は50前後、サブステータス数値は5前後アップしている。

 やはり『防御力』が高めで『速度』が低めだが、クラスチェンジによる底上げのおかげで、レベル相当といっていい数値なので特に問題はないだろう。



[特殊ステータス]


<称号>


『悪魔殺し(下級)』


<加護>


 無し


<通常スキル>


『かみつきLV.10』

『物理耐性LV.10』

『気配察知LV.10』

『毒耐性LV.10』


<種族固有スキル>


『箱擬態LV.10』——箱型のものなら、ある程度大きさを自由に擬態できる。

『マルチトラップLV.10』——様々な罠を仕掛けられる。

『時空間収納LV.10』——時間が止まった状態で収納、保存できる。

『宝物召喚LV.10』——ランダムに宝物が召喚できる。出てくる宝物の価値は、スキルレベルと消費する魔力による。

『マルチ擬態LV.1』——認識した様々なものに擬態できる。生物に擬態した場合、その生物の特性もある程度は再現できる。ただしスキルの再現はできない。擬態できるものの種類や大きさは、スキルレベルによる。

『サプライズ召喚LV.1』——デラックスな宝物が召喚できるスキル。ただし召喚の発生は、完全なランダム。意図として召喚をすることはできない。召喚の発生確率は、スキルレベルによる。


  シチミはクラスチェンジしたことによって、新たな『種族固有スキル』を身につけた。

 まずは、『マルチ擬態』だ。

 今までは『箱擬態』で箱型のものに擬態することができたが、今度は種類関係なくシチミが見たものなら大体のものに擬態できるようだ。実際はスキルレベルによるのだろうが。

 リンが取得した『変態』スキルは、時間限定ではあるがその生物そのものに変わることができるスキルだ。シチミの『マルチ擬態』はあくまで、化けている状態であってその生物そのものに変わるわけではないようだ。

 それゆえに、『種族固有スキル』などは使えないのだろう。

 あくまで、見た目が偽装されているだけのようだ。

 ただそれにしても十分強力なスキルといえる。

 おそらく時間制限もないので、長時間別のものに擬態して存在できるということだ。

 潜入任務や尾行、張り込みなど刑事のような働きができる気がする……。

『サプライズ召喚』は、『宝物召喚』のアップグレードのような気もするが……シチミが意図的に召喚することはできないようだ。

 突然サプライズとして、召喚が発生するということなのだろう……。

 謎スキルだが、ちょっと楽しみだ。



<共有スキル>


 全員共通なので省略する。



 シチミの主な武装は、リンと同じく『魔法杖 エレメンタルワンド』——階級 『上級(ハイ)』となっている。

 シチミが使用するのは、火の属性の魔法石『魔火石』と土の属性の魔法石『魔土石』だ。

 『魔火石』をはめ込むと、炎の短槍を発射する。

 かなりの高威力で射程も長い。

『魔土石』をはめ込むと、岩石の弾丸を発射することができる。

 連続発射で、面攻撃をすることもできる。



 シチミは、クラスチェンジできて本当に喜んでいる。

 今までも十分強かったが、より強力になってくれた。

 特に『マルチ擬態』はうまく使えば、活躍の幅がさらに広がりそうだ。



 次はフウだ。


[基本ステータス]


<種族> 『スピリット・オウル』

<名称> フウ

<性別> 女性

<年齢> 不明

<職業> ———

<状態> グリムの行動仲間(パーティー)メンバー

<レベル> 60

<身体力(HP)> 590

<スタミナ力> 580

<気力> 590

<魔力(MP)> 600



[サブステータス]


<攻撃力> 60

<防御力> 59

<魔法攻撃力> 60

<魔法防御力> 59

<知力> 64

<器用> 58

<速度> 65


 フウも相変わらずバランスのとれたステータス数値だ。

『知力』と『速度』が少し高めだ。



[特殊ステータス]


<称号>


『悪魔殺し(下級)』『野鳥軍団のボス』


 称号に『野鳥軍団のボス』が増えている。

 これは『領都』と『ナンネの街』で『野鳥軍団』を組織したからついたのだろう。


<加護>


 無し


<通常スキル>


万物探索(オールサーチ)LV.10』

『暗視LV.10』

『悪意探知LV.10』

『視力強化LV.10』

『聴力強化LV.10』



<種族固有スキル>


『オウルクロウLV.10』————爪による攻撃スキル。

静かなる襲撃者(サイレントハンター)LV.10』————無音状態で攻撃できるスキル。

全方位光線(オールレンジビーム)LV.1』————首を三百六十度回転させ、全方位に向けて目から光線を発射するスキル。威力と射程は、スキルレベルによる。



 フウに、新しい『種族固有スキル』が発現した。

 普通のフクロウも三百六十度近く首を回転させられるようだが、その特性を生かしたスキルのようだ。

 それにしても目からビームを出すなんて……フウちゃんかっこよすぎるんですけど……。

 巨大ロボか、赤いマントをつけたスーパーなアメコミヒーローみたいじゃないか!



<共有スキル>


 全員共通なので省略する。



 フウの主な武装は、『蛇牙裂剣(じゃがれつけん)』——階級『上級(ハイ)』と、『イビラー迷宮』の宝物庫で手に入れた『想いのペンダント(赤)』——階級『不明』の二つだ。

『想いのペンダント』は首にかけると、ぴたっと体にフィットして体の一部のようになるようだが、それ以外は特に何の効果も現れていないようだ。

 なにかが起こることを期待して装備しながら特訓をしたが、今のところ特になにも現れてはいない。

 相変わらず、謎アイテムのままなのだ……。




 次はオリョウだ。


[基本ステータス]


<種族> 『竜馬(りゅうま)

<名称> オリョウ

<性別> 女性

<年齢> 不明

<職業> ———

<状態> グリムの行動仲間(パーティー)メンバー

<レベル> 60

<身体力(HP)> 620

<スタミナ力> 650

<気力> 620

<魔力(MP)> 580



[サブステータス]


<攻撃力> 61

<防御力> 60

<魔法攻撃力> 58

<魔法防御力> 58

<知力> 59

<器用> 60

<速度> 63


 オリョウは、相変わらず『スタミナ力』が凄い。

 他の数値も魔法関係が若干低いだけでバランスがよい。



[特殊ステータス]


<称号>


 『悪魔殺し(下級)』


<加護>


 無し


<通常スキル>


『なぎ払いLV.10』

『爆走LV.10』

『疲労耐性LV.10』

『自然回復力強化LV.10』

『危険察知LV.10』

『格闘LV.10』

『銃術LV.2』


 オリョウは、『魔法銃』を使い続けたおかげで、ついに『銃術』スキルを手に入れた。

 これは『通常スキル』なので『共有スキル』として、みんなにセットしてあげることもできる。

 でかした! オリョウ!



<種族固有スキル>


『健脚LV.10』——走力に関係するスキル。脚力強化効果もある。



<固有スキル>


『熱き心にLV.1』——守りたいと思う熱き心に呼応して、最大三割まですべてのステータスを増大させる強化スキル。スキルの持続時間は、スキルレベルによる。ステータスの増加割合は、思いの力による。



 なんと! オリョウは『固有スキル』を身に付けてしまった。すごい……。

 しかも思いの強さで、強化するスキルなんて……オリョウらしい……。

 確かにこの人……めっちゃ熱い心を持ってるからね。

 オリョウは、「アチシ、最高かよ!」と叫んで大喜びしていた。

 もちろんオリョウのパイセンことニアさんも、一緒に喜んでいた。



<共有スキル>


 全員共通なので省略する。



 オリョウの主な装備は、『魔法銃』が二丁だ。

 階級は『極上級(プライム)』で魔力を流すことで、圧縮した高密度の魔力弾を発射でき連射も可能な逸品だ。

 それとフウ同様『イビラー迷宮』の宝物庫で手に入れた『想いのペンダント(青)』だ。

 もちろん、これも階級は『不明』だ。



『 一番隊』は隊長のニアがレベル62で、そのほかのメンバーが全員レベル60だ。

 もともと強かったが、これでさらに強化され、普通の敵ならほぼ無双状態ではないだろうか。

 この『ミノタウロスの小迷宮』なら理論上は、レベル70台までは上げられるはずだ。

 この後は、じっくりレベルを上げていけばいいだろう。

 もともと個人の力も優れているので、多少の格上相手には戦えるし、今回の合宿で連携を深めたので、チームで臨めば『上級悪魔』とも渡りあえるかもしれない。

 ただ前に領都に現れた『上級悪魔』はレベル79だったので、かなり格上になるので無理はできないが……。




読んでいただき、誠にありがとうございます。

ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

評価していただいた方、ありがとうございます。


次話の投稿は、2日の予定です。


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